午前中のルーティンのテニスの後、午後はシャルル・リシャール=アムランのリサイタルを聴きに、みなとみらいへ。
アムランは2015年のショパンコンクール2位のピアニスト。
感性豊かで、YouTubeでショパンコンクールでのバラード3番を聴いて以来、好きなピアニストなので、今回も期待して聴きに行きました。
期待を裏切られず、ホントにいい演奏でした。
今回のプログラムは、オールショパンで、作品27のノクターン2曲とソナタ第2番、後半は24の前奏曲でした。
全曲を通して、とにかく音色が豊かで、丁寧でありながら大胆…というような演奏。
特に印象に残ったのは、メロディが本当に美しく歌われていること、低音がそれを邪魔しないで深い音で鳴らされていること、弱音が美しいこと…でしょうか。
低音部の響きは、独特のものがありました。
それと、適切なテンポ感は、安心して聴けました。
過度なパフォーマンスがないこともいい。
ただ一つ残念だったのは、熊さんみたいになってしまったこと…でしょうか。
コンサートに行くと、私など、やはり弾く立場で聴いてしまいますが、ソナタ2番は今後弾く予定だし、前奏曲集は、いずれ再演もいいかな…と。
前奏曲第3曲のト長調、大学時代は、出だしの左手の16部音符の粒を揃えることに苦労したな…と思ったら、アムランは一部分右手も使っていて、あっ、その手もありか!…と。
私は革命でそれをやってるのですが…。
アンコールは3曲、ゆったり目の曲だけでした。
1曲目はたぶんアンドレ・ギャニオンのめぐり逢い、あとはラヴェルで、亡き王女のためのパヴァーヌとマ・メール・ロワの終曲をソロで。
CDは買わないつもりでしたが、前奏曲を聴いたらやっぱり買っておこう…と。
ダン・タイ・ソンの演奏がお気に入りだったのですが、アムランもいい。
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズも入っているので、聴くのがちょっと楽しみ。
CDのケースが紙ジャケになっていました。
プラスティックのケースより薄くなって収納には便利。