昨日今日、こちらでは朝から雨模様だったのですが、それはかなり暖かい雨でした。
またここ数日も、晴れた日の朝の散歩の時には、日差しがとても温かい。
だからわんこ達も、とても気持ちよさげにお散歩できております。
もうほんと、その瞬間だけ切り取ればもう春なんじゃないだろうかと思えるくらい。
でも、そう感じると嬉しい反面少し切なくもなったのです。
その時は自分でもそれがなぜかよくわからなかったので、
多分「もったいながり」で「貧乏性」な性分で、基本的に変化を好まない性格なので、
きっと、「冬が終わる」ということを少しもったいなく、未練たらしくそう感じたんだろうと思いました。
(まあ確かにそういう部分が無いこともないので。)
しかしそのままぶらぶら歩いて行き、とあるお家の庭さきで、きれいに咲いている梅の花を見たとき、
ドキッとし、先ほどの切なさの原因に気づきました。
そう、ちょうど一年前の春の始まりの頃、ガンで闘病中のピーコと梅の花を見ていたんです。
http://blog.goo.ne.jp/pudo-ru/e/a7c351533066015fdebf64aac50fa961
あの時、陽も暖かく、花はきれいに咲きそろい、すごくやわらかで優しい日でした。
それだけにあの子の凄惨な病状も、その時だけは和らいだように見え、
この瞬間がいつまでも、いつまでも続けばいい、とそう強く思っていたのです。
無論、そんなことがあるはずないことも、それ以上に強く分かっていたのですが。
その時のその思いは、忘れたわけではなかったけれど、
それ以降も他の子を同じ公園に連れていってもあまり何も考えていなかったから、
どうも心の奥にしまい込まれていたようですね。
でも、あの時と同じような、やさしい日差しと梅の花を目にしたら、
瞬間その思いがよみがえり、一気に心の中で弾けてしまいました。
だから実は、朝の散歩でしばし涙ぐんでしまったのが恥ずかしく、
お散歩セットの中にあるトイレットペーパーで鼻をかむふりをしながら歩いていたのです。
実はこういうことは、わたしには非常によくあり。
晦日そばを売る蕎麦屋さんの前ではランちゃん。
公園の周囲にあるブロックの上を見たらダイちゃん。
アイスクリームのふたを見ると、モコ。
節分の時期は黒にゃん
台所の前のカーペットを見たら、なな…
その他にも、コロ、ミミ、ポニー、シロ、ジャック、ペルなどなど。
その都度その都度、フラッシュバックのようにいろいろな思いが頭をよぎるのです。
でも、どういうの?
決して切なく辛い思いだけでなく、もっとこう、なんとも言えない深みのある心地よさというかなんというか…
ほら、子供の頃、大泣きしているうちに、泣いていること自体がだんだんと気持ちよくなっていくような、
あの感じと少し似ているような、でも少し違うような…
とはいえ、こういう気持ちは言葉で言い表らせるものでも、他人に伝えられるものでもないから、
今こう書きながらも、
「ああこれは、わたしだけのもので、ある意味特権と言ってもいいよな。」
とそうも思えるのです。
てなわけで、後半どんどん取り留めもない文章になりましたが、
とにかく!
もうすぐ春ですね。
天国のピーコヘ

あんたが大好きだったぽち君は、今日もとても元気にすごしてますよ!