先日お話しましたようにゴールデンハムスターのきなこが天に逝きました。
昨年夏過ぎにセンター(
大阪府動物一時保護センター)で保護されていることを知り、
その後も眺めていたものの、どうも貰い手がなさそうだったので、
うちの子にするために、受け取りに行ったのが今年のお正月過ぎ。
結局年越しを待たず逝ってしまったので、一緒に過ごせたのは1年足らずでしたが、
保護時点ですでに大人だったうえに、センターで1年以上いたそうですから、
その時点ですでに2歳近くになっていたわけで、それはあの子達の一般的な寿命の年数。
だから、うちに来た時点ですでにシニアさんだったのです。
思えば、のほほんとしたおだやかな性格も多少それも関係しており、
また、「きなこ」と名付けることになったその淡い黄色の体毛も、
加齢により、色が抜けてきていたからだったのだなと思います。
そんなきなこでしたが、夜になり我が家のわん&にゃんが寝床に収まった後は、
ケースの掃除を兼ね、家の中を自由に動き回り、夜のお散歩を楽しむほど元気でした。
「わ~い、おねえちゃんの手のひらだ~♪」
ですが、夏あたりから徐々に体調に変化が出始め、
どうも体のどこかが気になるのか、自分で体を
掻き傷を作り病院に走ったり、
その後も、小さなできものがぽつぽつと体にでき始めたのです。
だからそれを心配し獣医さんでいろいろ診てもらった結果、どうも皮膚がん。
とはいうものの、それは内臓に転移するような様子が無く、
また高齢のため進行が遅く、なにより、痛みのようなものがない様子なので、
治療も外科的なものは避け、投薬中心で後は体によさそうな食事と、
好きなものをいろいろ食べさせ、そしてのびのびと自由に動けるように。
とそういう世話の仕方をしておりました。
ですから、相変らず回し車なども、ゆるゆるとながら、機嫌よく回しておりました。
しかし、季節が変わり夏から秋、
そして秋から冬へと気温が下がり始めると、さすがにしんどそうな日が続き、
あまり動き回ることが少なくなりました。
それとともに旺盛だった食欲も次第に落ち始め、そのまま12月へ。
それでも、最後の日は寝そべりながらでしか移動できないほどになりながらも、
ミルクを3杯おかわりし、満足気なほどでしたから、
最後まで、嬉しいこと、楽しいことをきちんと持てた幸せな子であったと思います。
ですから、この子の場合は、病気というよりも寿命を全うできた大往生だったんだと思います。
ただいま年末でなかなか時間が取れないのと、
家庭内もバタついていることから、最後のお別れは年明けにしようかと思い、
きなこには、それまで自宅の冷蔵庫で静かに眠ってもらっております。
冷たいだろうとは思いますが、真綿で何重にも包んでいるので…
最後になっちゃいましたが、この動画をご覧ください。
実はこれ、きなことの初対面の時のものなのです。
この日、保護センターに見学に行ったときに撮影したもの。
係の方(咳きの主)によると、
「この子は夜中によく扉を開けて脱走するんですよ。
そして、たいてい、下にあるうさぎのケージの中で寄り添って寝ています。
多分うさぎのえさを食べに行っているんでしょうね。」
とのことでした。
確かにきなこは食いしん坊でしたが、
人懐っこく甘えただったので、寂しくなってうさぎのそばに行きたかったんじゃないかな?
多分、そんな気がします。