今日の日記は、この日のことなんですが、
バタバタといろいろありついアップするのを忘れておりました。
ですが企画展はまだまだ開催中ですので。
(*^人^*)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先週から始まった新しい企画展
「ミュシャと新しい芸術」
ここでいう新しい芸術とは、とりもなおさずアールヌーヴォーのこと。
で、ミュシャといえば、アールヌーヴォーの旗手でありますから、
いかにもといえばいかにもと思えば、実はさにあらず。
というのも、ミュシャ自身は
「芸術とは普遍的なものであるべき。」
と考えていたので、いわゆる流行はもちろん、古いも新しいも芸術にはあり得ない、
とそのように考えていたのです。
ですがなぜ、そう考えていた当の本人が、
新しい芸術の波の代表のように取り上げられるのか?
今回の企画展では、その辺から始まって、
その後、つまりアールヌーヴォー以降の足跡を貴重な習作などを交えて紹介されておりました。
すごく乱暴に述べるなら、
芸術家を志しながら、時流に乗った作風で一風を風靡してしまった故、
芸術家としてよりもむしろデザイナーとして高く評価され、
自分が本当にやりたい仕事ではなく、
いわゆる「仕事」をこなすことに忙殺されたパリ時代。
それを打破すべく出版した(ほぼフリーの)図案資料集が多くの模倣を生み、
かえって彼自身の名声を高め、皮肉にもより一層多忙となり、
芸術面よりはむしろ、企業広告などの商業面にかかわり続けることとなり、
結局、それは大きな「アールヌーヴォー」という流れとなり、
ミュシャ自信をがんじがらめに縛っていった。
ですが、彼は芸術を「日常の生活の中にあるべきもの」ともとらえていたので、
そういう意味では、先ほどの「仕事」は図らずも一般家庭内に彼ならびに、
その他多くの作家の作品を定着させることとなったので、
そういう意味では、彼は一つの大きな自身の「仕事」をこなしていたということにもなった。
とまあ、つまり、意に反したはずの活動が、
結果的に本来の目的の一つを達成させてしまったばかりではなく、
のちに彼が「芸術」を大衆にと、意識して行った各種行動、
紙幣、切手などなどの無報酬デザインや作品の無償提供などよりも、
大きく深く波及したのが皮肉だなと感じてしまういました。
とまあ、私の感想はこのくらいで、実際の展示内容をざっと紹介すると、
おおむねだれもが「これ!」とイメージするパターンの作品があるので、まず嬉しい♪
しかも今回は展示方がなかなか良くて、
大判ポスターの横には、同寸の習作、
いくつかの連作がテーマごとに並列展示、
と、近づき離れて、何度も見直したくなる感じ。
また、いわゆる作品ではなく、
ビスケットのパッケージ、メニュー、カレンダー、切手、紙幣など、
彼の手によるデザインの製品の実物も多く展示されており、
これらも、その時代に触れるという点で非常に楽しいものがあります。
だから、私はちょっとの間100年前にタイムスリップした感覚を味わいつつ、
にやけた顔で展示室を数回行ったり来たりしておりました。
かなり楽しかったんで、期間中また行きたいなと、もう今からそう思っております。
皆さんもGWの間に一度訪れて見られてはいかがでしょうか?
(=^^=)ゞ
バタバタといろいろありついアップするのを忘れておりました。
ですが企画展はまだまだ開催中ですので。
(*^人^*)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先週から始まった新しい企画展
「ミュシャと新しい芸術」
ここでいう新しい芸術とは、とりもなおさずアールヌーヴォーのこと。
で、ミュシャといえば、アールヌーヴォーの旗手でありますから、
いかにもといえばいかにもと思えば、実はさにあらず。
というのも、ミュシャ自身は
「芸術とは普遍的なものであるべき。」
と考えていたので、いわゆる流行はもちろん、古いも新しいも芸術にはあり得ない、
とそのように考えていたのです。
ですがなぜ、そう考えていた当の本人が、
新しい芸術の波の代表のように取り上げられるのか?
今回の企画展では、その辺から始まって、
その後、つまりアールヌーヴォー以降の足跡を貴重な習作などを交えて紹介されておりました。
すごく乱暴に述べるなら、
芸術家を志しながら、時流に乗った作風で一風を風靡してしまった故、
芸術家としてよりもむしろデザイナーとして高く評価され、
自分が本当にやりたい仕事ではなく、
いわゆる「仕事」をこなすことに忙殺されたパリ時代。
それを打破すべく出版した(ほぼフリーの)図案資料集が多くの模倣を生み、
かえって彼自身の名声を高め、皮肉にもより一層多忙となり、
芸術面よりはむしろ、企業広告などの商業面にかかわり続けることとなり、
結局、それは大きな「アールヌーヴォー」という流れとなり、
ミュシャ自信をがんじがらめに縛っていった。
ですが、彼は芸術を「日常の生活の中にあるべきもの」ともとらえていたので、
そういう意味では、先ほどの「仕事」は図らずも一般家庭内に彼ならびに、
その他多くの作家の作品を定着させることとなったので、
そういう意味では、彼は一つの大きな自身の「仕事」をこなしていたということにもなった。
とまあ、つまり、意に反したはずの活動が、
結果的に本来の目的の一つを達成させてしまったばかりではなく、
のちに彼が「芸術」を大衆にと、意識して行った各種行動、
紙幣、切手などなどの無報酬デザインや作品の無償提供などよりも、
大きく深く波及したのが皮肉だなと感じてしまういました。
とまあ、私の感想はこのくらいで、実際の展示内容をざっと紹介すると、
おおむねだれもが「これ!」とイメージするパターンの作品があるので、まず嬉しい♪
しかも今回は展示方がなかなか良くて、
大判ポスターの横には、同寸の習作、
いくつかの連作がテーマごとに並列展示、
と、近づき離れて、何度も見直したくなる感じ。
また、いわゆる作品ではなく、
ビスケットのパッケージ、メニュー、カレンダー、切手、紙幣など、
彼の手によるデザインの製品の実物も多く展示されており、
これらも、その時代に触れるという点で非常に楽しいものがあります。
だから、私はちょっとの間100年前にタイムスリップした感覚を味わいつつ、
にやけた顔で展示室を数回行ったり来たりしておりました。
かなり楽しかったんで、期間中また行きたいなと、もう今からそう思っております。
皆さんもGWの間に一度訪れて見られてはいかがでしょうか?
(=^^=)ゞ