さてでみなさん、
ハンターカブといえばCT110をはじめとするCTシリーズだと思っておられません?
実はそれ大きな間違い!
正式に「ハンターカブ」の名を冠したモデルは1960年代初頭に発表された二機種のみ。
つまり62年発表の「C100H」と、翌63年に発表されたC105Hだけ。
だから今の多くの方々が「ハンターカブ」と認識しているCTシリーズは、
そのイメージがかぶることから、ユーザー間でハンターと呼ばれているにすぎないのですよ。
というわけで、まずはこれ!

なんだ、かんだで久々に復活したトレールカブことCA105T。
1960年代に入ってアメリカでスーパーカブが爆発的に売れ出した時のこと。
当時アメリカでは、若者を中心にスーパーカブをダートトラック競技などのオフ走行に改造するのが大流行!
で、そこにの目を付けたホンダがスーパーカブをちょいカスタムし販売することに。
そして61年にCA100T TRAIL50(トレール50)を62年にCA105T(トレール55)が世に出たのです。
これが全米でヒットしたため、ほぼ同じ仕様で販売されたのが前述のC100Hことハンターカブ。
つまり初代ハンターカブ。(末尾のHはハンターの意)
ですので、そういう意味では、私のこのCA105Tこそハンターカブの源流なのですよ。
*この辺の話はホンダのサイトに詳しいのでこちらをどうぞ。
What is CT?「CTとハンターカブ」
また少し話題外れますが、有名なホンダのバイクで富士登山の際用いられたカブもこのCA105Tなんだそうです。
(詳しくは、「スーパーカブ中心生活?」さんのこちらの記事をどうぞ)
そこで今回は再度このモデルの特徴的な部分をご紹介。

まず目を引くのは、カブではおなじみのレッグシールドやフロントフェンダーを装備していないこと。
小枝の多いブッシュでは幅を取るシールドは引っかかったりして邪魔になり、
また泥を巻き上げるような荒れ地では、フェンダーとタイヤの隙間に泥がつまり走行に支障となる。
だから、これらを潔く切り捨て!
その代わりに新たな装備で目を引くのが後輪部。

この異様に大きなもう一つのスプロケット。
これは通常では進めないような急坂や泥濘地出くわした際、ギア比を変えて進むための工夫。
その際はノーマルのスプロケの周囲に大きなスプロケをボルト固定し用います。
(だから同時にチェーンも継ぎ足し。)
後のCTシリーズではこの部分は見直され。「副変速機」という仕組みに変更されました。
(副変速機→通常ミッションに加え、極低速ギアの切り替えを可能としたシステム)

そして反対側で目を引くのは、やはり特徴的なアップマフラー。
荒れ地の岩や枯草などの影響を受けづらいこれは昔も今も、オフロード車の定番ですね。
なお初期モデルは末端をふさぎ周囲に入れられたスリットから排気するユニークなダウンマフラーでした。
これは山火事防止のための工夫で、後期のアップマフラーはその安全性をより高めた結果ともいえます。
なお、このダウンタイプは通称「アリゲーターマフラー」と呼ばれ今でも人気の一品です。
で、こんどはエンジンに目を向けてみると…

岩や飛び石からエンジンを守るアンダーガード。
これひとつでとても心強いし、
何より、エンジンを泥汚れから守れるので掃除がラクチンです。
そして最後にこのレバー。

ん?左手ということはクラッチ?
いえいえこれはリアブレーキレバー。
通常カブは遠心クラッチなのでクラッチレバーは持たず、またリアは脚ブレーキなのでここにはレバーはありません。
ですがこのモデルは、リアブレーキを、足でも手でも操作できるようにこうしてレバーがあるのです。
つまり、両足を突かなければならないほど不安定な場所でも、しっかりリアブレーキを効かすことができる。
そしてそのシステムのかなめがこのジョイント部分。

ご覧の様に足で踏んでも、手で握ってもそ、
れぞれロッドとワイヤーが独自にリアブレーキを作動させるようになっております。
いや~、よくできているもんだ^♪
そんなわけで、このユニークな105Tは私のお気に入りの一台なのです。
さてさて…
一方もう一つの私の趣味であるストーブ。
こちらにも実は「ハンター」のペットネームを持つモデルが存在。

これぞ、ご存じオプティマス8R。
そしてこれにも、それに至る前モデル「№8」が存在するので、先ほど同様そいつがハンターの源流と言えます。
そういうわけで、今回は、この二つのハンターの源流でお出かけ♪

このコンビには草っ原が一番似合う!
またコンパクトなこの箱型ケースがパッキングしやすく、本当に便利
タンクが横置きの自然加圧式ゆえに、プレヒートはしっかりする必要はありますが、
そのシンプルな構造ゆえに、ほぼトラブルフリーで安心感は抜群♪

だから、今でも頼れる箱ストの代表格!
ただ、そのサイズから大きなコッフェルや鍋だとタンクを多い危なくて使用しづらい。
ですがそこが最高の割り切りで、ソロ用なら最高の扱いやすさで、

必要にして十分な火力と能力
まさに狩人、ハンターのためのストーブですね♪
個人的な話になりますが…
一人っきりで山に入り、昼でもなお薄暗い森の中。
そういう時は、やはり少々心細くなってしまうもの。
ですが、こいつを取り出し火を入れると、
「ボボボボボ…」
程よい大きさの元気あふれる燃焼音。
これがどれほど心強く感じ、勇気づけられることか!

そしてお湯が沸き、消火した瞬間に訪れるしばしの静寂
これは山の中ではもちろんのこと、
にぎやかな騒音が響く街中においてこそむしろ強く感じられます。
だからこそ、私は日常的にこいつを愛用したくなるのです。

ああ、今日もコーヒーがやたら美味い!
そういうわけで、この日もほんの近場のたわいもない草原で、
安売りのドリップコーヒーを淹れながらも、
大きな大きな、
やたらおおきな喜びと楽しみに浸りきっていたのでありました。
だからこのコンビは…

楽しさを狩り捕ってきてくれるハンターだ♪
**動画**
ハンターの源流 ~ホンダCA105T&OPUTMUS№8~
まさにハンターという動画がありました。
当時ホンダがアメリカでの販促目的で製作した映画のようです。
Hunting With Honda Film (1962 CT Trail 55)
(しかしこの状態で林の中を無事走れるのかいな!?)
またこちらはホンダが所蔵の貴重な一台の走行動画です。
Honda Collection Hall 収蔵車両走行ビデオ TRAIL 55 C105T(1963年)
ハンターカブといえばCT110をはじめとするCTシリーズだと思っておられません?
実はそれ大きな間違い!
正式に「ハンターカブ」の名を冠したモデルは1960年代初頭に発表された二機種のみ。
つまり62年発表の「C100H」と、翌63年に発表されたC105Hだけ。
だから今の多くの方々が「ハンターカブ」と認識しているCTシリーズは、
そのイメージがかぶることから、ユーザー間でハンターと呼ばれているにすぎないのですよ。
というわけで、まずはこれ!

なんだ、かんだで久々に復活したトレールカブことCA105T。
1960年代に入ってアメリカでスーパーカブが爆発的に売れ出した時のこと。
当時アメリカでは、若者を中心にスーパーカブをダートトラック競技などのオフ走行に改造するのが大流行!
で、そこにの目を付けたホンダがスーパーカブをちょいカスタムし販売することに。
そして61年にCA100T TRAIL50(トレール50)を62年にCA105T(トレール55)が世に出たのです。
これが全米でヒットしたため、ほぼ同じ仕様で販売されたのが前述のC100Hことハンターカブ。
つまり初代ハンターカブ。(末尾のHはハンターの意)
ですので、そういう意味では、私のこのCA105Tこそハンターカブの源流なのですよ。
*この辺の話はホンダのサイトに詳しいのでこちらをどうぞ。
What is CT?「CTとハンターカブ」
また少し話題外れますが、有名なホンダのバイクで富士登山の際用いられたカブもこのCA105Tなんだそうです。
(詳しくは、「スーパーカブ中心生活?」さんのこちらの記事をどうぞ)
そこで今回は再度このモデルの特徴的な部分をご紹介。

まず目を引くのは、カブではおなじみのレッグシールドやフロントフェンダーを装備していないこと。
小枝の多いブッシュでは幅を取るシールドは引っかかったりして邪魔になり、
また泥を巻き上げるような荒れ地では、フェンダーとタイヤの隙間に泥がつまり走行に支障となる。
だから、これらを潔く切り捨て!
その代わりに新たな装備で目を引くのが後輪部。

この異様に大きなもう一つのスプロケット。
これは通常では進めないような急坂や泥濘地出くわした際、ギア比を変えて進むための工夫。
その際はノーマルのスプロケの周囲に大きなスプロケをボルト固定し用います。
(だから同時にチェーンも継ぎ足し。)
後のCTシリーズではこの部分は見直され。「副変速機」という仕組みに変更されました。
(副変速機→通常ミッションに加え、極低速ギアの切り替えを可能としたシステム)

そして反対側で目を引くのは、やはり特徴的なアップマフラー。
荒れ地の岩や枯草などの影響を受けづらいこれは昔も今も、オフロード車の定番ですね。
なお初期モデルは末端をふさぎ周囲に入れられたスリットから排気するユニークなダウンマフラーでした。
これは山火事防止のための工夫で、後期のアップマフラーはその安全性をより高めた結果ともいえます。
なお、このダウンタイプは通称「アリゲーターマフラー」と呼ばれ今でも人気の一品です。
で、こんどはエンジンに目を向けてみると…

岩や飛び石からエンジンを守るアンダーガード。
これひとつでとても心強いし、
何より、エンジンを泥汚れから守れるので掃除がラクチンです。
そして最後にこのレバー。

ん?左手ということはクラッチ?
いえいえこれはリアブレーキレバー。
通常カブは遠心クラッチなのでクラッチレバーは持たず、またリアは脚ブレーキなのでここにはレバーはありません。
ですがこのモデルは、リアブレーキを、足でも手でも操作できるようにこうしてレバーがあるのです。
つまり、両足を突かなければならないほど不安定な場所でも、しっかりリアブレーキを効かすことができる。
そしてそのシステムのかなめがこのジョイント部分。

ご覧の様に足で踏んでも、手で握ってもそ、
れぞれロッドとワイヤーが独自にリアブレーキを作動させるようになっております。
いや~、よくできているもんだ^♪
そんなわけで、このユニークな105Tは私のお気に入りの一台なのです。
さてさて…
一方もう一つの私の趣味であるストーブ。
こちらにも実は「ハンター」のペットネームを持つモデルが存在。

これぞ、ご存じオプティマス8R。
そしてこれにも、それに至る前モデル「№8」が存在するので、先ほど同様そいつがハンターの源流と言えます。
そういうわけで、今回は、この二つのハンターの源流でお出かけ♪

このコンビには草っ原が一番似合う!
またコンパクトなこの箱型ケースがパッキングしやすく、本当に便利
タンクが横置きの自然加圧式ゆえに、プレヒートはしっかりする必要はありますが、
そのシンプルな構造ゆえに、ほぼトラブルフリーで安心感は抜群♪

だから、今でも頼れる箱ストの代表格!
ただ、そのサイズから大きなコッフェルや鍋だとタンクを多い危なくて使用しづらい。
ですがそこが最高の割り切りで、ソロ用なら最高の扱いやすさで、

必要にして十分な火力と能力
まさに狩人、ハンターのためのストーブですね♪
個人的な話になりますが…
一人っきりで山に入り、昼でもなお薄暗い森の中。
そういう時は、やはり少々心細くなってしまうもの。
ですが、こいつを取り出し火を入れると、
「ボボボボボ…」
程よい大きさの元気あふれる燃焼音。
これがどれほど心強く感じ、勇気づけられることか!

そしてお湯が沸き、消火した瞬間に訪れるしばしの静寂
これは山の中ではもちろんのこと、
にぎやかな騒音が響く街中においてこそむしろ強く感じられます。
だからこそ、私は日常的にこいつを愛用したくなるのです。

ああ、今日もコーヒーがやたら美味い!
そういうわけで、この日もほんの近場のたわいもない草原で、
安売りのドリップコーヒーを淹れながらも、
大きな大きな、
やたらおおきな喜びと楽しみに浸りきっていたのでありました。
だからこのコンビは…

楽しさを狩り捕ってきてくれるハンターだ♪
**動画**
ハンターの源流 ~ホンダCA105T&OPUTMUS№8~
まさにハンターという動画がありました。
当時ホンダがアメリカでの販促目的で製作した映画のようです。
Hunting With Honda Film (1962 CT Trail 55)
(しかしこの状態で林の中を無事走れるのかいな!?)
またこちらはホンダが所蔵の貴重な一台の走行動画です。
Honda Collection Hall 収蔵車両走行ビデオ TRAIL 55 C105T(1963年)