唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

松岡美術館

2008年02月22日 | 博物館・美術館・資料館
近くで見たらただの点・・・その集合が素敵な絵になるんですねえ・・・(自分の絵の見方なんてこんなものですけど・・・)

この前行った庭園美術館の裏手にある松岡美術館に行きました。
お金持ちがいっぱいいそうな住宅街にある上品そうな建物です。多分ここに展示されているのは、お金持ちの松岡さんのコレクションの数々なのでしょう。
中に入るとバットロビーが広がって、そこに彫刻がちょこっとおいてあって、空間の広がりを感じます。ここからがもう美術館なんでしょう。(よくわからないけど・・・)

1階はクメールのやつとか、インドのやつとか、ガンダーラがどうこう・・な美術品・・・というのかな?遺跡からひっぺがしたようなものの数々。エジプト関係のものも、小さいけれど一つの部屋になっていました。あと、ヨーロッパ的な彫刻・・・まあ、詳しくはHPでも見てください。

2階には中国のつぼとか、チャングムが持っていたような携帯筆セットの展示とか、絵とかいろいろありました。

思っていた以上に広くて、ゆっくり全部見て回ると3時間ぐらいいかかるかも。午後から仕事だったんで結構早足で回ったけど、それでもなかなか落ち着いた時間をすごせたような気がします。





男はつらいよ 寅次郎相合い傘

2008年02月22日 | 男はつらいよ・山田洋次
男はつらいよ 寅次郎相合い傘

松竹

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1975年 第15作

何だよ寅さん!あと一言・・・あと一言で違った人生が・・・なんという・・・
リリーさんが寂しそうだったな・・・あそこで「冗談」といってしまったりリーさんがまた切ない・・・

お互いもとめてるのにもう一歩が踏み込めないのは、やっぱり落ち着くのが怖いのでしょうか。というより、落ち着ける人間でないことをお互い知っちゃってるからなんだろうけど・・・

リリーさんだけ寅さんの対応が違うんですよね。
他の人だとただ浮かれて舞い上がっちゃうのに、リリーさんとは本当の自分でいられるのかもしれないですね。他の人に対してもリリーさんと自分の関係を普通にさらけ出せる。
本当にリリーさんは特別な存在なんだと思います。

リリーさんも、思ったことをきちんと出すことができて素敵な人です。

泣き所満載です。いい作品です。(2007/12/22)

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寅さんは、リリーさんが本気であることを知っていたんでしょうね。
だから、それを撤回させようと「冗談だろ?」とあえて言いました。
普段ならそんなことになったら気が動転して救いを求めておたおたしてってなるところをリリーさん相手だと違うようです。

それは、他の人と違って、リリーさんの場合、自分との共通点もあり、深いところまでわかっている・・・(又はわかっていると思っている)からなんでしょう。

リリーさんは、俺のような男と結婚したって幸せになれるはずはない。本気で結婚しようと思っていたとしても、それは一時の気の迷いで、一緒になって生活を重ねてそれに気づいたって遅いじゃないか・・・ということもあるでしょう。

あと、リリーさんは自分と同じで一箇所にいられない人だから、自分と一緒になることで、リリーさんを縛りつけることになるのではないか。ということも考えてしまうのです。翼を傷つけた鳥も、体を休めて元気になったらまた飛び立っていくというところはいいシーンですね。

でも、それに対してのさくらさんの返事がまたいいんです。「そうかしら・・・」
・・・相手を思いやりすぎて足を踏み出さないおにいちゃんへ、そんな屁理屈で幸せになるチャンスを逃していいの?お兄ちゃんにとっての幸せはリリーさんと一緒になることじゃないの?という思いを込めて、寅さんの言葉への反論のせりふですね。
そう。その頭のいいリリーさんが結婚を安易に考えているわけではないのです。リリーさんの願望でもあるのに・・・悲しいですねえ・・・

そこで「やっぱり冗談よ」としかいえなかったりリーさんもかわいそう。

寅さんがリリーさんを迎えに駅まで行って、一緒に相合傘で帰ってくるシーンはいいシーンです。この2人だけの時間がずっと続けばいいのに・・・そんなことを考えました。