唐茄子はカボチャ

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男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花

2008年02月24日 | 男はつらいよ・山田洋次
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花

松竹

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友だちがシリーズ最高傑作といっていた作品です。
リリーさんが出ればつまらないわけがないわけですけど、2人がいるだけで涙が出てきます。
病院の再会シーンでもう涙が溢れ出しちゃって・・・
これだけお互いに寄り添いたいと思っているのに、そこで落ち着こうとならないのは、シリーズを終わらさないため・・・ではないんでしょうけど・・・

リリーさんと寅さんの相性が良すぎるから、これ以上出すには、もう終りにするしかなくなっちゃう危険性をともないますもんね。
それ以降、最後の48作目だけですもんね。

ただ、なんとなく思うんですけど、この4つの物語以外にきっとリリーさんと寅さんは会っているに違いないのです。きっと、そう。会わないわけがないのです。
(2007-12-26)

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一番結婚に近かったのがこのお話しです。同棲もして、リリーさんも寅さんとの結婚を望み、寅さんも・・・いや、寅さんは、結婚を望んでいなかったのかな?迫るリリーさんにあまりにもそっけないし、リリーさんが追いかけれれば追いかけるほど距離をおきたがるわけです。

俺と所帯をもつか・・・この言葉は、あの幸せな2人の生活を思い起こしながらふっと出た言葉ではあるけれども、それをきちんと自分の本心としていうことができないのではないだろうか・・・いや、逆にそういう自然な状態だったからこそ本心がすっと出たのかもしれない。

そう。寅さんは考えすぎる。考えすぎて、本心を否定しようとする。他人の幸せのために自分を犠牲にする人だ。本心は自分が幸せになりたいのに・・・でも、他人の幸せの中に自分の幸せを見出す人なんでしょうね。

ここでシリーズを終わりにしてでもいっしょにしてあげたかっ・・・いや、やっぱりだめだ。ここで終わっていたら、お寺の人も、丹後の人も登場できなかったもんね。