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戦後何年か後に実際の広島でとったということもあり、貴重な映像と言えるかもしれません。再建されたとはいえ、焼け野原の雰囲気がそのまま伝わってきます。
平和公園のあの建物をつくっている最中というのも、すごくリアル感があります。
そして、再建されて一見平和が訪れたかに見える広島ですが、原爆は過去の物ではなくて、実際に今も被害がおきていて・・・戦争が終わっても、終わることのない苦しみの中、みんな生きているんだと思いました。
原爆の影響で子どもがうめなくなって、生きているだけで運がいいと、今の自分の不幸を前向きに言い聞かせる人もいました。足を悪くした女の人も、私なんかでももらってくれてありがたいとお嫁に行きます。父と暮らせばの人のように生き残ってしまったことが自分の罪みたいに思った人もいるんでしょう。
原爆が人の人生を一瞬で変えてしまったわけです。
原爆が落ちたときに忘れ物をした妹を思い出しながら、焼けてなくなってしまった家の前でたたずむ姿が印象的でした。
そういえば、爆発したときの女性の裸。人間の根源は性という心動産らしい表現だとおもいました。
新藤兼人さんは、CGも発達した今、爆発の瞬間の映像を残したいと、90を超えた今でも映画の構想を練っているということです。
シナリオも読みました。今まで映画で登場した人たちがどのような状況で被爆したのか。当時予算も技術もなくてできなかったことが、今なら、金さえあればできる。でも金がないということで、実現できるかどうかわからない状況なようですが・・・・
何とか実現してほしい・・・おれに金があれば・・・