平穏な日々に熟成古酒
「諏訪泉 満天星 熟成純米原酒H23・H24BY」
純米燗金太郎です。
平穏で閑静な田舎街のある日の午後。
あまりの静けさに耐えられない酒屋の親父。
何かを始めなければ!
焦る(汗)
そんな日の晩酌は、落ち着きのある熟成古酒の燗酒だね。
😊
「諏訪泉 満天星 熟成純米原酒H23・H24BY」
23BYと24BYの熟成原酒のブレンド。
上立ち香は黒糖に醤油のニュアンスが混じる熟成香が薫る。口に含むと熟成年数よりも存外に熟成感が少なく、上品であっさりとした米の旨味がキュートで魅惑的だ。また含み香では洋ナシやバナナのニュアンスが鼻孔をくすぐる。そして柑橘系のフレッシュ感ある酸が静かに立って、旨味とのバランスが絶妙。落ち着いた滋味深い佇まいだ。
もちろん燗酒で本領を発揮。旨味がより凝縮し、酸もよりキレて、味わいの輪郭がクッキリ。アルコールがきつく感じたら、割り水燗でね。
*「長期熟成古酒(火入酒)の特徴」
1.色合いは、非常に「濃い山吹色」をしている。
2.「黒糖」「ナッツ」「醤油」「味噌」などに通じる独特の香りの「熟成香」がある。 これは個人的嗜好により好き嫌いがはっきり分かれる香りだ。 私にとっては食欲をそそる香りなのだが・・・生理的に受け付けない人がいるのも否めない。(笑)
3.時を駆けて、熟成により「練れた旨味」が集積、凝縮しているのが古酒である。一般的な完全発酵の2回火入れの純米酒ならば、時間が経つほど、気温が高いほど熟成度合いが増していくことになる。
(熟成度合=積算温度×時間)
4.「燗酒」でこそ凝縮した旨味が開き、本来持つポテンシャルを発揮する。
5.「食中酒」として料理とともに呑んでこそ真価を発揮し、お互いを高めあう。 和食はもとより、濃い味わいの中華料理、ジビエ・肉料理、チーズ料理などとも相性が良い。
純米古酒(長期熟成酒)は、このように大変個性的であり、慣れてない方は嫌悪感さえ感じる可能性もある。紹興酒や梅酒に似た酒質を有するので、これらを呑みなれている方、女性や初心者には、比較的すんなりと受け入れることができると思う。
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