純米燗オヤジの戯言 佐用の酒屋 地酒のDON

「完全発酵の純米酒を燗で呑む文化を普及させたい」そんな純米燗伝道師を自負する酒屋のオヤジ奮闘記。

酒樽・・・需要減少だって!

2013年04月26日 | MD戦略
今朝の神戸新聞に載っていた


菊正宗酒造さまが

自社で酒樽を製造し始めたという記事


酒樽需要が少なくなり

樽を造る会社や職人さんが激減しているので

廃業した業者の職人を3人雇用して

自社で酒樽をつくっていくそうだ


菊正宗の商品にある

樽で寝かして木の香りをつけた

瓶入り樽酒を販売するために

この酒樽を確保するのだそうだ


職人さんの活躍の場を提供するということで

大いに意味あることだと思う・・・


が・・・


この木の香りも好き嫌いがあるよね

どちらかと言うと

奇をてらった商品(ニッチ商品)という立ち位置になると思うのだが・・・?


せっかく生もとを前面に押し出してるんやから

もっと杜氏さんにスポットをあてるとか・・・

そんな造り手がみえるMD展開がええんちゃうん・・・?


いらんお世話やろうけどね(笑)



そんなことを思い菊正宗のホームページを見た

そこでこんなん見つけた!
  ↓

菊正宗の生もと造りを紹介した漫画

  ↑
生もと造りを理解するには単純でわかりやすい・・・


ただ櫂で「もと摺り(山卸し)」せずに

「もと踏み」で済ましているのは如何なものか?

と思う・・・(この点はすごく引っ掛かる)


本来は米のでんぷんのデキストリンをブドウ糖レベルに分解するための

お手伝いを山卸しによって行っていると思うのだが・・・

もと踏みでは米を溶かすんじゃなく潰しているのでは・・・??

かなり違うぞぉ!


また「速醸」を完全な悪のように描いている点も引っ掛かる

「速醸」でも充分に強くて良い純米酒を醸せるのだ

ただ基本に忠実な生もと造りで育てた酵母と比べると

その環境と強健さが少し違うと理解すべきで

そこに酒質の相違が生まれるのだ



責めるべきは「醸造用アルコール添加」の方だろ!

せっかく生もとで強い酵母を育てても

醸造用アルコールを添加して酵母をわざと死滅(あるいは弱らせる)させるような真似をすることが責められるべき!


でも「生もと造り」のざっくりとしたところは

この漫画でわかるんじゃないかなぁ?


こんなんをMDの中核に据えて

広く宣伝してもらって

「生もと造り」というものを知ってもらえば

日本酒全般の環境を変えられまいか?


やっぱ無理か?


地道な純米燗普及活動しかないんだろうなぁ!


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