純米燗オヤジの戯言 佐用の酒屋 地酒のDON

「完全発酵の純米酒を燗で呑む文化を普及させたい」そんな純米燗伝道師を自負する酒屋のオヤジ奮闘記。

慰霊祭・・・お酒につける熨斗紙って???

2012年10月05日 | ギフト
昨日 お客様と二人で・・・悩んだ。

お客様は 慰霊祭に清酒を2本御供えされる。


このお酒につける熨斗紙の表書きは

「奉献」「奉納」「御供」・・・

これらが神社への御供物につける一般的な表書きなので

お客様は この中から

「奉献」

を選択されていた。


そして御客様は「赤白の水引の熨斗紙でお願いします。」

と言われた。

神前なので 赤白の水引については特に疑問はなかった・・・。



だが次のお客様の質問で大いに迷うことになる・・・


「ところで熨斗紙の’のし’は附けるべきなんでしょうか?

水引は ’結びきり’ あるいは ’蝶結び’ のどちらが良いでしょう?」

との質問を受けた。



ムムム・・・

これは難しいぞ・・・

良く考えれば「慰霊祭」だったのだ・・・

法要的意味合いが強い祭事だよなぁ・・・


私の答え・・・

「祭事とはいえ、霊を慰める法要的意味合いが強いので

祝い事を示す ’のし(あわび)’ は 附いてないほうが良いと思います。 

水引も’黒’もしくは’黄’の水引でも良いぐらいかもしれません。

もちろん赤白でも大丈夫だと思います。

また’弔事’の意味合いの熨斗紙の水引は

すべて’結びきり’なので

’蝶結び’より’結びきり’が適切だろうと思います。」


そしてお客様に少し能書き・・・


「’結びきり’には・・・

二度とほどけないように水引を結ぶことで

’1回のみで、これ以上繰り返してほしくない’

との意味合いがあり、

’蝶結び’は・・・

結び直すことができることから 

’こんな御めでたい事なら何度も繰り返し起こってほしい’

との思いも込められています。」


「このように考えていくと・・・

赤白の水引で

結びきり

’のし’は無し

表書きは’奉献’

これで良いんじゃないかと思うんですが・・・。」


と・・・こんな結論で御客様にも納得していただいたのだが・・・


本当にこれって正解だったんでしょうか???


こんなことで迷うなんて・・・

まだまだ修行不足です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 燗がいいね・・・武蔵の里 ... | トップ | 痛っ・・・少し休養! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ギフト」カテゴリの最新記事