撮り散らかし鉄の記憶

撮り散らかした鉄道写真の中から記憶に残るシーンを

近江鉄道 彦根(2019.3.16) 822F 普通 近江八幡行き 旧西武 赤電復刻塗装

2019年03月24日 09時29分07秒 | 中小私鉄
3/16に、近江鉄道彦根・多賀大社線 彦根駅で赤電復刻塗装をされた旧西武820系を撮りました。
経営の厳しい近江鉄道ですが、創立120周年を迎えた伝統ある鉄道会社であり、2018年6月から記念事業の一環として赤電塗装が復刻されました。
近江鉄道は関西の私鉄ですが、西武鉄道のオーナー一族が滋賀県出身との縁もあり、西武グループの関西進出への足場作りのためと思われますが、西武グループの鉄道会社です。
そのため、車両も全て旧西武の譲渡車両で運用されています。
ベージュと赤色の塗分け塗装である赤電塗装は、かつての近江鉄道だけでなく親会社の西武鉄道の標準塗装でもありました。

近江鉄道では1991~97年に旧西武400系38両の内、部品取りを含めて30両の譲渡を受けています。
大半の2両編成×11編成は前面が三面折妻形態に改造されて800系として登場しています。
しかし、2両編成×2編成のみはコスト削減のため、前面は西武時代の切妻タイプのまま820系として登場しました。
赤電復刻塗装に当たっては、原型に近い820系の内、822Fが選ばれています。
820系は赤電塗装として近江鉄道で運用されたことは無いですが、かつての同社の標準塗装が再現されただけでなく、旧西武401系が1964年に411系として登場した頃の再現塗装にもなっています。

1枚目は後追いですが、彦根駅に停車中のモハ1822の普通 近江八幡行きです。
旧西武での車号は、クモハ431だったそうです。
前面の行先表示板の差し込みも復活し、旧西武の行先表示板を模したと思われる赤電の表示がされています。
この写真は、JR彦根駅のホームから撮っています。



2枚目は、同じく彦根駅に停車中のモハ822です。
旧西武での車号は、クモハ432だったそうです。」
JRに乗るつもりでしたが、赤電を見たので急遽、近江鉄道に乗ることにして移動して近江鉄道のホームで撮りました。



旧国鉄101系や103系に似た切妻型の前面は、いかにも昭和の車両っぽくて良いと思います。
かつては、余りにも普段に見ることができたため、旧国鉄車両を含めて殆ど記録できていませんでした。
新元号での活躍も期待して、今後はできるだけ機会を作って記録していきたいです。