珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

髪の色

2010年05月01日 | 日々のこと
スーパーで、ヘアカラーを買おうと見ていた。
いつもはブローネの泡カラーを使っているのだが、テレビCMで見たシエロのムースカラーが、使い残りを取っておけると言うので、使ってみるつもりだった。
目的のムースカラーはすぐ見つかった。
いつも使っている色に近い色はどれかな?と見比べているうちに思い出したことがあった。

昨年末の忘年会でのことだ。
場所は駅近くの居酒屋、宴もたけなわのころ、私の隣の席にいきなり部長がやってきた。
殆ど口を利いたこともない人だったので、正直なところ驚いた。
その席の人がトイレか何かに立って、たまたまそこが空いていたということもあるだろうが、普段かかわることのないパートのおばさんへの心遣いだと思って、ちょっと嬉しかった

さて、当たり障りのない仕事上のことなど話しているうちに話題の流れは年齢に。
そこで部長は50歳だということが判明したのだが、まあ一応、お若く見えますねーと言っておくのが礼儀だろう。
すると彼が少し離れたところにいた女性を指して、彼女何歳に見えますか?と尋ねてきた。
そうですね~、50代半ばですか?と答えると、「やっぱりそう見える?実は50歳ちょうどらしいんですよ」と言う。

あら、そうですか!部長と同じなんですね。と少し驚いた。
口では50代半ばと言ったけれど、実は私彼女を同年輩かと思っていたからだ。
でも、上司と、同僚の年齢についてこういう話をしているってどうなんだろう?
酔っているとはいえ、まずいんじゃないだろうかと内心後ろめたい気分に陥っていたら、彼は更に続けて言った。

僕ね、髪の色が彼女を老けて見せていると思うんですよ。明る過ぎると思うんだなー。

確かに、彼女の髪は金髪までは行かないが、かなり色の明るい、所謂茶髪だ。
そういわれてみたらうう~む、そうかもしれない、気づかなかった。

私はいつも赤系の濃い茶に染めている。
部長は、はっと気づいたように私の頭に目を移して、「丁度良いですよ」と、フォローしてくれた、それも礼儀かしら
そして、茶髪がいかに老けて見えるかを力説した。

更に、「もう少し黒っぽい色にしたほうが若く見えるよって言ってあげたい気もあるんだけど、僕が言ったらセクハラだしね~」と半分冗談のように言う。

それって、もしかしたら、私に言ってあげたらどうかとさりげなく促しているのだろうか?
私は社内でほぼ最年長グループに属している。
だから、言い易いんじゃない?と思ったのかしら、先輩からのアドバイスということで。
でもね~、部長はご存じないでしょうけど、私は彼女とは全然親しくないのよ
私が言うなら確かにセクハラではないけどね~・・・

後でこのことを友人に話すと、彼女は「考えすぎでしょ、たまたま話の流れがそうなっただけよ」とあっさり片付けてくれた。
そうよね、考えすぎよね。
というわけで、例の彼女には何も話していない。
その機会もないしね。

まあそんなことがあって、結局いつもよりやや黒目の色を選んでしまった。
それで染めてみたら、やっぱり良かったかも。

部長はもしかしたら単に茶髪が嫌いなだけかも知れない。
でも「茶髪は老けて見える」という彼の説がしっかり私の脳裏に刻まれてしまった。

一生茶髪にできないかも
する必要もないか。