兵役でイメージアップ? 最前線や厳しい部隊を志願する
韓国芸能人が増えているワケ
6月10日にはZE:A出身の俳優パク・ヒョンシクが
忠清南道論山(ノンサン)新兵訓練所に入所した。
芸能人=「社会服務要員」だったが…
パク・ヒョンシクは
「首都防衛司令部」の憲兵機動隊で服務するという。
首都防衛司令部とは、韓国の首都であるソウル市を特別に
防衛するための特別部隊のこと。兵役には、新兵訓練を
終えたあとに不特定の師団に配属されるケースと、自ら
特定の部隊に志願して入るケースがあるのだが、
パク・ヒョンシクは後者で、自ら志願して首都防衛司令部に
入隊することとなっている。
訓練がとても厳しい部隊とされているが、なぜ彼は自ら
困難な部隊を志願したのだろうか。
というのも、パク・ヒョンシクに限らず、4月に海兵隊に入った
SHINeeミンホ、5月に怒濤部隊に入ったEXOシウミンと、
最前線の部隊を志願する芸能人が増えているのだ。
それは先輩芸能人たちの“成功例”のおかげかもしれない。
“兵役免除”などでトラブルの多い兵役問題。
その最たる例は、最も訓練が厳しいとされる海兵隊に志願した
ヒョンビンだろう。
2013年3月に海兵隊に入隊したヒョンビンは、それだけで大きな
話題となり、「男の中の男」という評価を受けた。
除隊後のヒョンビンは、逞しいイメージをプラスして俳優として
大活躍している。
ヒョンビン自身も「キャリアのうえでプラスになった」と兵役の
経験を語っており、最近は熱愛説も浮上したがイメージが
悪くなることはなかったほどだ。
ソン・ジュンギも同じ傾向だろう。柔らかな好青年というイメージが
強かったソン・ジュンギは、軍事境界線のすぐ近くの最前線で
軍務をまっとうし、復帰作『太陽の末裔』でエリート軍人役を
演じた。ぴたりとハマっており、同ドラマは日本でも注目を集めた。
防弾少年団BTSは来年にも影響?
昨年行われた兵役法の改正によって、28歳までの入隊を引き
延ばすことが難しくなった韓国の兵役。そんな改正直後であるため、
今年は例年以上に入隊ラッシュが続いており、今最も高い人気を
誇る防弾少年団BTSですら、その影響を受けざるを得ない。
兵役法の改正で25~27歳の男性の場合、国外旅行の許可期間が
1年から6カ月に縮小、許可回数も最大5回、計2年以内に
制限されるため、来年はメンバー全員でワールドツアーに
参加できないとの見方が真剣に論議され始めてる状態だ。
(慎武宏 ライター/スポーツソウル日本支社長)