韓国初のアカデミー女優となったユン・ヨジョンと、俳優イ・ミンホの共演で世界から注目を集めている作品だ。だが、日本においてはそれほど宣伝がされておらず、静けさに包まれている。これには配信側による戦略があってのようだ。
このドラマは、米ニューヨークタイムズのベストセラーに選ばれた同名小説を原作に映像化したもの。
禁じられた愛から始まる物語で、韓国と日本、そしてアメリカを行き来しながら、戦争と平和、愛と別れ、勝利と審判に対する忘れられない年代記を描く。
日本で『パチンコ』の話題はそれほど聞かれていない。莫大な制作費が投資されたと言われる超大作ドラマであるのに、なぜ日本では静かなままなのだろうか。
その理由について、韓国メディア・ハンギョレ新聞(www.hani.co.kr)が興味深い見解を示している。
前述したように、『パチンコ』は夢と希望を求めて祖国を離れた韓国人一家の姿を、4世代にわたって描いた壮大な作品だ。
しかし、この第4話から原作にはない設定も盛り込まれているよう。
そこには、日本による植民地時代の朝鮮の姿を再現した姿が登場している。慰安婦問題や関東大地震など、政治的なことや歴史的要素をメインにストーリーが展開されていた。
ハンギョレ新聞はこれを「高い政治性と歴史性、慎重な姿勢を見せて韓国人に哀悼の意を表しているよう」としながらも、「韓国市場の商業的好感と、企業が求められる倫理的な役割を同時に獲得しようとしている」と指摘し、Apple TV+側による韓国戦略だと見解。
つまり、韓国国民の好感を得る代わりに日本市場を事実上放棄。アジア市場の最初の攻略対象に、日本ではなく韓国を選択したということのようだ。
続いて、同メディアは「ストーリー上に歴史的な描写が登場することで、日本の視聴者から冷ややかなコメントが届くのを避けるためか、積極的な広報を諦めたようだ」と指摘し、日本で静けさを呼んでいる理由を説明した。
そのようなヒューマンドラマに、プラスαとして政治的な要素を盛り込むと、ストーリーにさらなる深みが増し壮大なスケールで描くことができる。このような描写は韓国だけでなく、世界各国で好まれているそうだ。
このことも理由となり、原作にはない描写が盛り込まれたのではないだろうか。
近年、K-POPはもちろん韓国の映画やドラマ作品も世界に進出し、大きな成果と高評価を得ている。勢いに乗った韓国コンテンツをさらに沸かせる存在として、ドラマ『パチンコ』も多くの注目を浴びた。
そのような大作でありながらも、『パチンコ』が日本で大々的にPRされていないのは、日本において煙が立つのを敬遠した結果のようだ。
かしこい韓流・k-pop生活Danmee
◉韓国ドラマ「一度行ってきました」あらすじと感想、最終回。大ヒットホームドラマ!
◉韓国ドラマ「赤い靴」あらすじと感想、最終回。愛と憎しみの超ドロドロ復讐劇!
◉韓国ドラマ「ヴィンチェンツォ」あらすじと感想、最終回。ソンジュンギの倍返しに愉快爽快!
◉韓国ドラマ「わかっていても」あらすじと感想、最終回。好きが止まらない!
◉韓国ドラマ「赤い袖先」あらすじと感想、最終回。王朝ラブロマンス!
◉韓国ドラマ「ペントハウス」あらすじと感想、最終回。辛口コメントあり!