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韓国ドラマ「夫婦の世界」あらすじと感想、壮絶な愛憎劇

2020-07-31 | 韓ドラ は行、ふへ

韓国ドラマ「夫婦の世界」あらすじと感想、最終回。2020年作品、全16話。
イギリスの大ヒットドラマ「女医フォスター 夫の情事、私の決断」をリメイクした本作は、パク・ソジュン君のドラマ「梨泰院クラス」の次の枠として放送されましたが、韓国ではケーブルドラマ史上歴代最高となる視聴率を記録した壮絶な愛憎劇で、怒涛の不倫泥沼バトルがこれでもかと展開されていきます!
愛する夫の浮気を確認し、次第にコントロール不能になる主人公の女医ソヌに扮するのはユ・アイン君のドラマ「密会」などのキム・ヒエさん。夫と息子がいる誰もが羨ましく感じる完璧なはずの生活が、夫の浮気によって一変し凄まじいほどの執念で復讐を遂げていきます。
今までに見たことのないキム・ヒエさんの上品でありながら鬼気迫る狂気をはらんだ演技は見るものを釘付けにします。見ている視聴者に強いリアリティーや感情を呼び起こす本作のキム・ヒエさんに驚きました。
また一方、身勝手な夫テオ役にはパク・ヘジュンさんとその若い愛人ダギョンにはハン・ソヒさんが扮し、二人とも妻のソヌ(キム・ヒエ)に負けじと反撃し愛憎渦巻く駆け引きが繰り広げられます。
この身勝手な夫は「妻ソヌがいない人生は想像できないし、愛人ダギョンといると俺が生きてる感じがする、二人に対する気持ちは色が違うんだ、二人に対して本気なんだ」という、このエゴイスティックな自分の欲求にイライラして殴ってやりたい気持ちでした(笑) また崩壊していく夫婦の愛憎劇だけでも見ごたえ充分ですが、隣人夫婦のキム・ヨンミンやパク・ソニョンの夫婦問題、さらに後半過ぎからストーリー展開がガラッと変わっていきソヌとテオ両親の不和に傷つく一人息子ジュニョンの苦悩も描かれ心の平静を失っていく少年の葛藤が痛々しく哀れみを感じてしまうほどです。
子供に罪はないのにと・・・夫婦愛で築き上げた家庭がある疑惑から崩壊していく本作。おぞましい修羅場の果てに、どんな結末が待っているのでしょうか?毎回毎回緊張感が走り、1話から目が離せなくなる衝撃的な作品です!!



あらすじ(ネタバレあり)
家庭医学専門医として働くソヌ(キム・ヒエ)は夫のテオ(パク・ヘジュン)と息子のジュニョンと幸せな生活を送っていました。ところがある日、夫のマフラーに他人の女性の髪の毛を見つけます。ソヌは夫が浮気をしているのではないかと疑いますが疑惑は確信となります。夫のテオは若い女性のダギョン(ハン・ソヒ)と浮気を重ねていました。
しかもこのことを親しく付き合っている隣人夫婦や同僚も知っていたのです。信じていた人たちまでに裏切られたソヌは悲しさと失望で息も出来ないほどの衝撃を受けます。
またそんな時ソヌの前に体調不良を訴える不倫相手のダギョンが来院しますが、彼女は妊娠をしていました。
やがて、二人の浮気の証拠をつかんだソヌは復讐を誓い、その行動はエスカレートしていきます。
その不倫相手のダギョンは裕福な事業家の娘でテオの子を妊娠し態度をはっきりさせないテオに苛立ちを募らせソヌとの離婚を迫ります。また浮気をしている夫テオは売れない映画監督で、妻のソヌがすべて資金面で援助しています。離婚を考えている妻のソヌは夫が家を担保にローンを組んで息子の保険金にも手を出していたことを知ります。
ソヌは「私の息子、家、人生、私のどれ1つも奪われるつもりはない。テオ、あいつだけ私の人生からキッパリと切り取る」と弁護士に伝えます。
弁護士は絶対に夫に気付かれないように感情を調節して暮らすように伝え離婚の準備を整えようとしています。
ところが、そんな時不倫相手のダギョンはどっちつかずの優柔不断な態度のテオに我慢できず別れを告げ、実家に帰ることにします。
その後、ソヌは患者さんから「先生の役に立つと思いますよ」と言って夫の誕生日パーティーで夫とダギョンがキスしている映像を入手します。
さらにソヌに密かに想いを寄せる夫のテオの税務管理をしている隣人のジェヒョク(キム・ヨンミン)と関係を持ち、テオの会社の資金内訳と個人口座の詳細を渡すように脅しますが彼の方も関係を迫ってくるようになりこちらも複雑化しそうでドキドキします。もうこれで、ソヌたち夫婦の間には何も残っているものは無くなりました・・・ またソヌは患者ヒョンソの精神安定剤の処方と引き替えに夫テオの尾行を頼むが、それをヒョンソの彼氏インギュに分かってしまい脅迫を受けます。
ソヌに解決するのが困難な問題がたくさん降りかかってきます。またソヌは不倫相手ダギョンの実家を夫と訪れダギョンの両親に二人の関係をバラし妊娠していることも教えます。ここから壮絶な復讐劇が始まりますが、やられたらやり返すという愛憎渦巻く濃厚な人間模様も複雑に絡んでいき、壮絶な復讐へと突き進んでいきます。
毎回、ドキドキハラハラ緊張感が走ります・・・
その後、復讐の修羅場に加え息子ジュニョンのことで口論になり妻のソヌを突き飛ばし殴ってしまったテオは警察も出動したことで刑務所に入ることになり、二人の離婚が成立しました。接近禁止の申し込みも請求し、すべてソヌの要求通りに離婚は合意しました。



2年後、元夫のテオが制作者として作った映画が大ヒットし、ソヌたちが住んでいるコサンの街に新しい家族と帰ってきます。
後半になり、ここから本作の第二幕が始まり、お互いの復讐劇が凄まじいほどの執念で展開していきます。そして息子のジュニョンに会いに来る父のテオ。「ジェニー(2歳のテオの娘)のハウスパーティに招待します」というテオからのカードが息子のジュニョンに届きますがソヌはそれを捨ててしまいます。
そのカードは大勢のコサンの人々に届き、皆は豪邸のテオの家のパーティーに参加しますが、ソヌだけがまたのけ者になります。そこへジュニョンも楽しんでいるよというテオからの写真がソヌに届きます。
また、テオはその豪邸にジュニョンの部屋も用意してありました。何のためにコサンにもどってきたのでしょうか?成功してコサンにやって来たテオは執拗に元妻のソヌを攻撃し息子のジュニョンを引き離そうとします。
また息子のジュニョンも自分のせいで両親が離婚したのではと悩み、加えて母の異常な愛情に心が病んでしまいます。
さらにテオはソヌの病院に寄付をする替わりにソヌを副院長から降ろせと条件を出します。テオは息子のジュニョンと暮らしたいためにソヌの家を何度も襲い恐怖を与えます。
ところがそのたびに同じ病院の医師であるキム・ユンギ先生が助けに来ます。彼はソヌを見守りながらも次第に同僚以上の感情を持つようになります。
ところが元夫のテオはキム・ユンギ先生が面白くありません。ソヌはテオの妻になったダギョンに「あなたともめる気はなく揺さぶる気もない、でもテオが私をストーキングするの、信じがたいでしょうが、あなたはテオのことを知らなすぎる、心配なのはあなたよ」と真剣に伝えます。このダギョン役には「100日の朗君様」に出演されていたハン・ソヒさんが扮しています。
お嬢様ですが1つ真の通った女性を演じていて不倫相手ですが少し好感がもてる女性像だと思います。
本作が大ヒットしたために私生活では母親の借金地獄がニュースになりちょっと可哀そうですが、韓国は女優になった娘を食い物にする悪い母親が多いですね。ホント、よくある韓国ドラマそのままですよね!!



後半過ぎ、娘ダギョンの幸せを何よりも優先するダギョンの父の会長はソヌとテオの二人の間に残っている感情が憎しみなのか執着なのか愛情なのか知りたいと思っています。
そして二人のうち一人が完璧に崩れたらその実態がはっきり分ると確認したいのです。すべてダギョンの幸せのために・・・そしてソヌは副院長を降ろされ代わりにキム・ユンギ先生が副院長に就きます。
また一方ソヌの隣人のジェヒョクはテオの罠にまんまと引っ掛かり、夫婦仲を壊されてしまいます。ジェヒョクはソヌにも何をするか分からないから覚悟するようにきつく伝えます。
また一方、テオが指図して雇っていたインギュが何者かに殺されてしまいます。
彼女のヒョンソはテオが犯人だと信頼できるソヌにテオが落とした証拠の指輪を渡しますが、ソヌはヒョンソを裏切り自分とテオを犯人にするわけにはいかないとダギョンの父に迫ります。
ところがヒョンソが犯人はテオだと警察に向かうのです。
息子ジュニョンの父親を殺人者にできないソヌはその時間自分と一緒にいたとアリバイを作りテオを救います。
でも本当の犯人は誰なんでしょうか? 
そしてこの事件をきっかけに母の悪い噂が流れ息子のジュニョンは母のため、自分のために父親のテオの家で暮らすようになります。
テオの妻のダギョンもテオのために息子のジュニョンと暮らしたかったので大賛成です。妻ダギョンは常に夫テオの心がソヌに向かっていることを心配しています。
息子がすべてだったソヌは深い悲しみに包まれ、ソヌはコサンの街から出ることを考えています。
またソヌとテオの間には前ほどの憎しみは消えていき、お互いにまだ愛情が残っていることを確認します。それはお互いの許しだったのか?、お互い傷つけあった謝罪なのか?、それとも一瞬の欲望に負けたのか?そして寂しさだったのか?テオは「俺に帰ってきてほしいか?」とソヌに問うと彼女は「いいえ、あなたの結婚は守って」と返事をします。
テオは「この街から出るの急ぐな、もっと慎重に決めた方がいい」と優しい言葉をかけます・・・ また一方、息子のジュニョンは万引きをしたり、友達を殴ったりと生活が荒れていますが、大人の身勝手さに険悪感を抱くジュニョンです。
ソヌと息子ジュニョンの仲は最悪の状態になり、ジュニョンから「複雑なのはもう、うんざりだ母さんさえいなくなったら楽になりそうだ、僕のことは心配しないで遠くに行って」とメールが入りソヌは大きな衝撃を受けます。
ソヌは「ジュニョンのことお願い、これ以上つらい思いをしないように」とテオに頼みます。ソヌもこれ以上辛抱することに疲れすぎてしまい、自分だけいなくなれば皆が楽になりそうと思い海に身を投げるのですが、キム・ユンギ先生に助けられます。
そんな時テオの家で妹ジェニーのことで誤解がありテオとダギョンがすごい剣幕でジュニョンを怒ります。自分の居場所を無くしたジュニョンは「お母さん、いますぐ迎えに来て!」と電話で泣きながら助けを求めます。
すぐに駆け付けたソヌはテオの妻ダギョンに「あなたこそ、どうしてジュニョンに執着するの、ジュニョンのためでなくあなたの結婚と家庭を守るためでしょう、テオが揺れそうで不安なんでしょう、あなたの方がもっと分るはずよ、あなたもそうだったでしょう・・・テオ私と寝たわよ」と伝えるソヌです。そして、テホは無一文で家を追い出されダギョンと離婚することになります。
最終回、もう一度3人でやり直したいと願ったテオでしたが、ソヌと息子ジュニョンはそんな彼を受け入れることができなかったのです。
テオは息子ジュニョンに話したいことがあって呼び出します。テオは息子に「パパのように生きるな。ジュニョンのそばにいる人が一番大切な人なんだよ。
あまりにも近くにいるから、その大切さを忘れてしまうとパパのようにバカなことをすることになるから・・・」と話します。
テオは今の自分をどうしたらいいのか分からず心が折れそうな時期もありましたが、やっと落ち着きを取り戻して、一から再び映画の仕事をはじめます。
また一人だけの時間が必要だった息子ジュニョンも、1年後に母ソヌのもとに戻ってきました。
全てが終わってようやく見えてくるものがあるのです。
今まで必死に掴んでいたものは愛ではなく執着だったことを・・・そんなもの何の意味もなくただ自分の傷口を大きくするだけ・・・相手に対して勝とうと思えばきりがないことを感じ取れるドラマでした・・・






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