日本映画「太陽は動かない」あらすじと感想。
1982年、放送法改正を受けてアジアのニュースを世界に配信するGMN構想が浮上しますが、昭和の終わりとともに事業は立ち消え莫大な国家予算が闇に消えた。
国家の陰謀か?GMN構想を追っていた新聞記者が死亡か?
やがて、その裏資金を利用した諜報組織の存在が噂された。
企業の機密情報を入手し、競合他社に高値で売りさばき利益を得るその組織の名はー「AN通信」
諜報員たちは爆弾を埋め込まれた特殊なチップを心臓に埋められていて24時間ごとに本部に連絡をしなければ組織を裏切ったとみなされ情報漏えいを防ぐため起爆装置が発動し、死んでいきます。
本作は24時間ごとに訪れる死のリスクを抱えながらも、全世界で極秘情報を調査するAN通信要員たちの物語を描くグローバル・ノンストップスパイアクション映画です。
また、本作は日本人俳優の藤原竜也、竹内涼真、佐藤浩市から韓国の女優ハン・ヒョジュや韓国俳優のピョン・ヨハンまで秘密スパイに扮し、アジアを代表する俳優たちの共演にも注目です。
特に韓国俳優のピョン・ヨハンは韓国ドラマ「ミセン」ではチャラ男的な人物を演じ、「六龍が飛ぶ」では渋い寡黙な武士を演じた人気俳優さんです。
幅広い演技で活躍されているピョン・ヨハンが日本の映画に出演されていたことに驚いています。
私はファンなのでとても嬉しかったです!
冒頭からブルガリアでのアクションスタントから始まり、AN通信の要員である鷹野一彦(藤原竜也)と相棒の田岡亮一(竹内涼真)が強烈な乱闘シーンを展開しドキドキハラハラです。
「命を懸けてまで守る情報が本当にあるんですかね?」
「死にたければ死ね、生きたければ働け、それだけの話だ」
この二人の会話がやるせなく悲しさが伝わってくるシーンでした。
この時、仲間の一人が亡くなります。
彼は中国の巨大エネルギー企業CNOXの会長アンディ・ウォンを本部の命令で探っていました。
その情報は何だったのか?それを探るのが鷹野一彦(藤原竜也)と田岡亮一(竹内涼真)の今回の任務になります。
調査のためオーストリアのウィーンで開かれるチャリティーパーティーに偽装潜入した鷹野(藤原竜也)と田岡(竹内涼真)は、同じ情報を狙っている韓国の産業スパイ、デビッド・キム(ビョン・ヨハン)と、謎の女性アヤコ(ハン・ヒョジュ)に出会います。
アヤコ(ハン・ヒョジュ)が鷹野に近づいてきて、何かひそひそと話をします。
更に興味を引く美しいハン・ヒョジュさんでした。
そんな中、韓国の産業スパイ、デビッド・キム(ビョン・ヨハン)も鷹野(藤原竜也)に「なぜ
俺の狙いを聞かないのか?」とつぶやきます。
彼は、なんと子供の頃からの因縁の相手で、やられたらやり返すという、面白いストーリー展開になりそうです。彼は敵なのか?味方なのか?
ただ本作はスパイ要因となった伝えたい趣旨は分かりますが、物語がやや散漫なのが気になりました。
次世代エネルギーの極秘情報をめぐり、「24時間ごとに訪れる死のリスク」というキャッチコピーは、「一日、一日を生きていくだけ」AN通信の要員らの宿命を匂わせる言葉です。
極限の状況の中、少しずつ迫る運命のカウントダウン。
彼らは無事に任務を成し遂げることができるのでしょうか・・・