俳優イ・ジョンソク、ZE:A出身パク・ヒョンシク、ド・ギョンス(=EXOのD.O)がその主人公だ。彼らを迎えるドラマや映画界の素早い動きも見える。
イ・ミンホ、キム・スヒョン、カン・ハヌルら主演級俳優たちが相次いで復帰しているが、プラットフォームの多様化によって競争が激しくなり、ドラマを率いる主演俳優の需要が増えたのも事実だ。そこで俳優の起用に苦労していた制作サイドは、間も無く除隊するスターたちを迎えるために死力を注いでいる。
召集解除を12月に控えたイ・ジョンソクは、本格的な次期作に先立って映画の特別出演を知らせた。映画『V.I.P. 修羅の獣たち』でタッグを組んだパク・フンジョン監督との親交によって、『The Witch/魔女』の続編に特別出演をオファーされたのだ。もともと『The Witch/魔女』にはイ・ジョンソクも出演する予定だったが、兵役の時期と重なって出演を断念したとのことだ。
ドラマと映画で活躍したパク・ヒョンシクとド・ギョンスも除隊を控えている。パク・ヒョンシクは現在、最後の休暇を過ごしており、新型コロナの拡大防止のために部隊に復帰せず、来年1月4日に見復帰除隊する。
来年1月に除隊するド・ギョンスの場合、早くも復帰作が決まった。映画『神と共に』シリーズで知られるキム・ヨンファ監督の次回作『ザ・ムーン』(仮題)で俳優ソル・ギョングと共演する。『ザ・ムーン』は、宇宙にひとり取り残された男と、地球で彼を必死に助けようとする男の物語。『神と共に』シリーズや『あの日、兄貴が灯した光』『スウィング・キッズ』などで忠武路(チュンムロ/米ハリウッドのような映画の街)の有望株となったド・ギョンスにとって、キム・ヨンファ監督との2度目の作業になる。
除隊後の復帰作は、その後の活動に大きな影響を及ぼす。ブランクを最小限にしながら世間との距離感を縮めると同時に、自分の価値を証明しなければならない。除隊を控えた俳優はもちろん、所属事務所の関係者たちが苦心の末に出演作を選ぶのはそのためだ。
ここ1、2年でネット上の動画配信サービス(OTT)が急成長し、プラットフォームも多様化した。それは俳優たちにより多くのチャンスを提供するという利点もあるが、テレビドラマの視聴率が全般的に下落した傾向にもある。あるテレビ関係者は、「トップ俳優たちがOTTに進出し、番組業界は主演級俳優の飢饉に苦しんでいる。なので俳優や所属事務所と同じくらい、テレビ局も除隊する俳優たちの歩みに注目を集めている状況だ」と説明した。
間も無く帰ってくる“兵役済み”俳優たちが、相変わらずの話題性とスター性、そして興行性を証明してみせるか、関心が集まっている。 (スポーツソウル)