―キョン・スジンさんが演じたヨンジュは、ジワンにとても愛情を抱いていますが、もし実際に身近な人が、イ・ジュニョクさんに片思いをしているのがわかったらどうしますか?
イ・ジュニョク:そうですね。ありがたいですね。でも、どうしていいかわからないと思います。長い間、友人として付き合ってきた人が、突然、自分に恋心を抱いているとわかったら、どうしたらいいかと、悩む気持ちのほうが大きいと思います。相手は何か期待しているだろうし、私がその期待に応えてあげることも、応えてあげられないこともあるでしょう。うれしいですが、ぎくしゃくして負担に感じてしまう、そんな感じではないでしょうか。
―イ・ジュニョクさんの理想の異性はどんなタイプですか? 今回の作品のヨンジュ、ミジンの2人のうちどちらに惹かれますか?
イ・ジュニョク:劇中のキャラクターで考えたらミジンですね。外見などはあまり関係なくて、一緒に仕事をしていて互いに助け合える関係で、理解し合えて話が合う…。そんな恋愛が今の自分には合っていると思います。ヨンジュも成長して変わっていけば、ヨンジュもいいかなと思います。楽しい悩みですね(笑)。
―ヨンジュのように意志も強くて、酒も強い女性はどうですか?
イ・ジュニョク:ドラマ序盤のヨンジュは、まだ確固たる自分というものを確立していませんでした。まずは自分自身のことをちゃんとしてくれればいいなと思います。後半のヨンジュは魅力的だと思います。
―では、実際に演じられたお2人では、どちらに惹かれますか?
イ・ジュニョク:実際のオム・ヒョンギョンさんはキャリアウーマンのような感じではありません。むしろヨンジュのほうに近いですね。気さくで良妻賢母になりたいと言っていました。キョン・スジンさんは、妹みたいに思えます。生活力はあるけれど、内面的には女性らしい、か弱いところもあるみたいです。2人とも素敵な女性ですよ。
―お父さん役やお母さん役をはじめ、様々な先輩俳優の方と共演してみていかがでしたか?
イ・ジュニョク:お母さん役を演じたチェ・ミョンギルさんは本当に天使のようです。一緒にいると癒される感じがします。髪をおろせばとても若く見えます。それは本人もよくご存じのようです。会長役を演じたチャン・テスさんとは敵対する関係であったためか、なかなか親しくする機会もなかったのですが、キャラクターの感情を維持しなければいけないので仕方がないのかもしれません。会長とぶつかってしまうシーンでは、疲れてお母さんに慰められているのですが、実際の撮影現場でもそんな感じでした。
―特に記憶に残っているシーンはありますか?
イ・ジュニョク:このドラマは、私が今まで出演したドラマの中で最もアドリブの自由度が高い作品でした。台本のト書きにはほとんど説明がなく、まったくのアドリブでシーンを作っていく場合がありました。例えば飲み会のシーンでも「酒の席でわいわいと騒ぐ」としか台本には書かれておらず、みんなが一堂に集まって、それぞれのキャラクターに合わせてアドリブで演じたんです。そういう時に生まれる「呼吸」が私にはおもしろく感じられました。記憶に残っているとすれば、そういったアドリブシーンでしょうか? コミカルなシーンはほとんど俳優たちのアドリブです。そういうところを楽しんでもらえたら幸いです。(kstyle)
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