明治座 2024舞台「応天の門」10日(火) 昼の部に行ってきました。
累計230万部突破の灰原薬氏の歴史漫画を豪華キャストで舞台化。
菅原道真(佐藤流司)と在原業平(高橋克典)、2人の才人が陰謀渦巻く平安の怪事件に挑む、クライムサスペンス。 昨年、宝塚公演でも舞台化されていましたね。
時代劇ですが、原作を知らない方でも楽しめる脚本になっていて、とにかく平安時代の優美で華やかな平安絵巻の舞台や時代劇衣装がとても綺麗で、ダンスや歌のシーンもあり素晴らしかったです。
佐藤流司さん演じる菅原道真は平安時代の貴族で学者というイメージが強いですが、本作は、若いころの菅原道真を演じ、菅原道真も若いころはこういう感じだったのかなぁ?と思い浮かべるような人物でした(笑)
また、3人がかりで衣装を着させてもらったという伴善男を演じる西岡徳馬さんは昔の偉い貴族の人の着物は重くて大変でしたと驚いた様子のコメントをしていましたが、西岡徳馬さん(78)は今年、米エミー賞18冠に輝いた、真田広之さんの「SHOGUN 将軍」に出演され、いろいろな番組などで話題になっていますね! 現在も大活躍されている西岡徳馬さんは根強いファンが多いですよね!
そして、見どころは「全部」という高橋克典さん演じる在原業平は歌人として有名な人で原作よりも少し爽やかな人物として描かれています。高橋克典さんがカッコ良かったです(笑)
クセのある西岡徳馬さんも高橋克典さんもさすがに演技が上手で安心して観ていられる俳優さんです。
本作は菅原道真役を佐藤流司さんが演じるということで若いファンや原作ファンの方が多かったです。
(あらすじ)
げに恐ろしきは 人間 か物の怪か───
門によって護られ、門によって隔絶された都市、平安京。
満月の夜、京の守護につく在原業平(高橋克典)は逢瀬を終えた帰路の途中、屋敷の屋根の上に怪しげな人影を見る。鋭い目つきで業平を見つめる少年は、若き文章生もんじょうしょう である菅原道真(佐藤流司)であった。
ある日、業平の親戚で道真の級友でもある紀長谷雄(中村莟玉)に、行方知れずの小藤(坂本澪香)という女官を誘拐した嫌疑がかけられたことで、真相解明のため2人はタッグを組むことに。遊技場の女主人である昭姫(花總まり)、菅原家に仕える女房・白梅(高崎かなみ)の力を借りて事件を解決した道真は、業平から頼りにされ、源融(篠井英介)が催す宴席に招かれるなど、不本意ながらも宮廷での出来事に関わっていく。
宮中では、幼い帝に代わり政を牛耳ろうと目論む藤原良房(青山良彦)・基経(本田礼生)、藤原家に代わり実権を掌握しようと策謀する伴善男(西岡德馬)・中庸(白石隼也)など、一族の権力争いが渦巻いていた。
様々な思惑がうごめく中、次々と起こる怪事件に道真も巻き込まれることに……。
原作 灰原 薬 『応天の門』(新潮社「コミックバンチKai」連載)
脚本 桑原裕子
演出 青木 豪
出演 佐藤流司 高橋克典 中村莟玉 高崎かなみ 本田礼生 白石隼也 坂本澪香 青山良彦
八十田勇一 若狭勝也 篠井英介 西岡德馬 花總まり(特別出演)