そーれりぽーと

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ルイスと未来泥棒<日本語吹き替え版>

2008-01-02 | 劇場映画れびゅー
2008年の1本目は、『ルイスと未来泥棒』の日本語吹き替え版。
このアニメ映画も吹き替え版しか上映していないので、DVDが発売されてからチェックしようと思っていましたが、せっかくだから甥っ子と二人で3Dバージョンを観てきました。
アニメの字幕版はホントに減りましたねぇ…。
★★★★

甥っ子曰く、「想像していたよりもずっと、『トランスフォーマー』よりも面白くってびっくりした」とのことw
さすが、見た目の派手さだけに流されない甥っ子(6歳)、侮れない。
※『トランスフォーマー』のレビューには書いていませんが、字幕版を観た数日後に甥っ子と吹き替え版を観に行っていました。

「前へ進み続けよう!」
ウォルト・ディズニーのメッセージを込めたこの映画。
ピクサーのヒットメーカー、ジョン・ラセターがディズニー側のチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就いて初の非ピクサー作品で、白雪姫から70周年、そしてディズニーでは初の未来を描いたアニメ映画、と、いろんな意味での記念作品なのに日本での扱いは若干地味目。
上映館数、上映回数はそこそこ確保しているものの、プロモーションが弱いので、正月2日だと言うのに場内ガラガラ。

アメリカでも鳴り物入りで公開されたのに、初登場でコメディーに負けて一位を獲れなかったから過小評価されてるんでしょうか。
最近のディズニーアニメの日本語版、特に差し替えの容易なCGアニメには、必ずと言って良い程日本語キャストを明記したエンドロールが用意されているのに、英語のままだった辺りから力の入っていない様子が覗える。
劇中の英語表記にも漢字を多用した日本語字幕を使っていたり、もしくは全く補足無しという、子供に対する不親切っぷり。

でも、俺はここまで低い扱いを受けるような映画じゃないと思います。
確かにピクサー作品と比べると優しい作りかもしれませんが、夢が膨らむ純ディズニー路線なところが好印象。

むしろ、最近のハリウッドのCGアニメ映画の中では高水準な想像力。
誰にも想像出来ないポップな未来世界、登場人物達や建物のユニークなこと。
スルスルと先が読めても尚面白いワクワクするストーリー、そしてほんの少しキュンとなるクライマックス。
この冬一番子供に観せたいステキな映画でした。

ジョン・ラセターが携わったピクサー作品のパロディーと思われるキャラクターが居るのも楽しいしけれど、ディズニーアニメ全般からインスピレーションを得たような演出が満載。
ダニー・エルフマンお得意のポップでファンタジックな音楽も安心。

タイムパラドックスを扱った映画としては、変化の仕方がご都合主義に徹しているところが弱みかな?
でも、所詮子供向けと自分に言い聞かせなくても、早いテンポで一気に描いているから突っ込みながら観ていない限りは気にならないレベル。
むしろ潔く、ルイスの心の成長の方に焦点を当てているのが好印象。

ネタバレ
今までのディズニーアニメの常識を覆す、余りにもヘナチョコな悪党(山高帽の男)が哀れ過ぎて逆に気の毒になってしまうところが面白い、あんな風貌なのに。
その正体にもすぐに気づく作りにはなっているんだけれど、まさかあんなに優しかった少年があんな風に変わってしまうなんて…知った途端さらに可愛そうになってしまう、変な方向に感情移入する作りになっているところがさらに面白いw

未来で出会った両親の正体に感動。
てっきり肉親なんだとばかり思っていたのに、そうじゃなかった。
どんなまとめ方をするのかと期待していたら、一番ほっこりと来る結末。
また、未来の奥さんは毒蟻の子だとばかり思っていたら、カエルの子だったのにもドキッとした。
うまいなぁ、印象の残し方が。



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