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ミッドナイト・イン・パリ

2012-05-28 | 劇場映画れびゅー
ウディ・アレンのロマンティック・タイムスリップ映画、『ミッドナイト・イン・パリ』を観てきました。
★★★★

また好みのジャンル、タイムスリップ物。
VFXバリバリの『MIB3』に続いて、同じタイムスリップものでもVFXとは対極にあるようなウディ・アレンのヒューマンドラマです。

冒頭、観光名所を中心に街並みだけを映した映像が次々に流れるんだけど、パリが好きな人はあの場面だけで自分もパリに居るような気持ちになったんじゃないかな。

理屈はどうでも良くて、夜中のパリの街角で道に迷って何度も現在と過去を往復するって辺り、前日に観た『MIB3』とは真逆過ぎてギャップが余計楽しかった。
パリの街並みは90年前でも120年前でも変わらない。ネオンの消えた夜中に酔っ払って道に迷ったら、そのまま昔のパリに迷い込んでしまいそうな雰囲気が確かにある。

主人公が憧れた、当時の著名アーティスト達が次々に登場し、彼らが言いそうな言葉で主人公=観客に話しかけてくる。
夢のような1920年のひと時を主人公と一緒に共有しているような感覚。

今年は懐古映画が流行りですが、この映画は懐古主義を礼賛するばかりではない辺り、共感だけでなく考えさせてくれるところが面白い。

オーウェン・ウィルソン元気になって主演もやれるようになってほんと良かった。
周りを固める役者も豪華で見物。

ネタバレ
憧れる余り主人公に見えていなかった現実、1920年代には抗生物質も麻酔薬もない、良い面ばかりでなく現代人にとっては悪い面の方が多い。
なるほど、それは無理w
海外旅行に行ってウォシュレットが無いだけで焦るのに、俺には20年前の日本でもダメだわこれは。

何事もバランスが必要で、懐古主義は悪いことでは無いけれど、そればかりではダメ。
現実にも目を向けて、置かれた状況と将来を見据えて自分自身の人生をおくらねば。
なんてね。



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