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世界中から愛された元プリンセス・ダイアナと、彼女の死によって必要以上に悪役のレッテルを貼られてしまった女王の苦悩を描いた映画『クィーン』。
ご本人存命の内にこんなプロットの映画が製作出来たというのは驚き。
オスカーでも評価されるなと興味深く公開を待っていた話題作なのに、関西での公開は変則的で、ようやく観る機会が出来たので早速観てきました。
★★★★★
日本ではマスコミが伝える“煽り”だけが報道され、なかなかあの時の事実関係が掴めなかったのですが、この映画を真実と捕らえるとマスコミ主導の社会について改めて考えてしまう。
ブレア首相の人気取り映画とも思える節がありましたが、テーマがテーマなのでここは素直に信じ、感情移入して観ました。
主演のヘレン・ミレンは噂通り高貴な気品を放っていた。
ほとんどネタバレ無しでは語れないので、この先はネタバレ全開で。
ネタバレ
ブラックジョークとゴシップが好きな英国人の特性。
しかし、女王の中には本来の英国人の気品が有り、それは国民の望むもの、国民の為に自分は存在しているというアイデンティティが有る。
そして、国民を信じて愛している。
誰もが忘れがちな本来のその国民の美しい生き方、日本人なら近頃外国の映画を観て改めて考える機会を与えられる“武士道”“謙虚”“礼節”といった少し古風とも思ってしまう事柄。
同じように、英国には英国紳士の“慎み深さ”が有る。
しかし、女王の信念とは裏腹に、マスコミに扇動された国民感情は暴走する一方。
国民は、女王の為に存在している訳では無いけれど、女王はその国民を有るべき姿に導く為に存在している。
何度もしつこく同じ事を書いていますが、現代社会における王室の有り方が、実権を政府に委ねて、自らは“象徴”や“代表”的な存在で有る場合が多い為に、理解されない場合が多いんでしょうね。
せっかく皇室が存在するのに、“象徴天皇”という名の下に大切な存在として考える機会の無い国民が大多数な日本人からすると、英国王室はスキャンダルにまみれているにしても象徴として機能している羨ましい存在。
そんな英国王室で数十年に渡って国民を愛し、愛されていると信じてきた女王が、花束の中に自分達を中傷するメッセージを見つけた時の悲しみは計り知れない。
日本に居ると全く実態のわからない英国女王の人間臭さを目の当たりにして、悲しみに打ちひしがれながらも気丈に、花束を持つ少女に話しかける女王に感動した。
日本でも放送されていた“花束の映像”の裏側にはこんな事実が有ったのか…。
タイ王室って、どうしてあんなに国民に心から愛されるんでしょうね。
「来るのは芸能人かゲイだけ」という台詞の後で、実際に当時の映像で流された参列者達の立場はw
ご本人存命の内にこんなプロットの映画が製作出来たというのは驚き。
オスカーでも評価されるなと興味深く公開を待っていた話題作なのに、関西での公開は変則的で、ようやく観る機会が出来たので早速観てきました。
★★★★★
日本ではマスコミが伝える“煽り”だけが報道され、なかなかあの時の事実関係が掴めなかったのですが、この映画を真実と捕らえるとマスコミ主導の社会について改めて考えてしまう。
ブレア首相の人気取り映画とも思える節がありましたが、テーマがテーマなのでここは素直に信じ、感情移入して観ました。
主演のヘレン・ミレンは噂通り高貴な気品を放っていた。
ほとんどネタバレ無しでは語れないので、この先はネタバレ全開で。
ネタバレ
ブラックジョークとゴシップが好きな英国人の特性。
しかし、女王の中には本来の英国人の気品が有り、それは国民の望むもの、国民の為に自分は存在しているというアイデンティティが有る。
そして、国民を信じて愛している。
誰もが忘れがちな本来のその国民の美しい生き方、日本人なら近頃外国の映画を観て改めて考える機会を与えられる“武士道”“謙虚”“礼節”といった少し古風とも思ってしまう事柄。
同じように、英国には英国紳士の“慎み深さ”が有る。
しかし、女王の信念とは裏腹に、マスコミに扇動された国民感情は暴走する一方。
国民は、女王の為に存在している訳では無いけれど、女王はその国民を有るべき姿に導く為に存在している。
何度もしつこく同じ事を書いていますが、現代社会における王室の有り方が、実権を政府に委ねて、自らは“象徴”や“代表”的な存在で有る場合が多い為に、理解されない場合が多いんでしょうね。
せっかく皇室が存在するのに、“象徴天皇”という名の下に大切な存在として考える機会の無い国民が大多数な日本人からすると、英国王室はスキャンダルにまみれているにしても象徴として機能している羨ましい存在。
そんな英国王室で数十年に渡って国民を愛し、愛されていると信じてきた女王が、花束の中に自分達を中傷するメッセージを見つけた時の悲しみは計り知れない。
日本に居ると全く実態のわからない英国女王の人間臭さを目の当たりにして、悲しみに打ちひしがれながらも気丈に、花束を持つ少女に話しかける女王に感動した。
日本でも放送されていた“花束の映像”の裏側にはこんな事実が有ったのか…。
タイ王室って、どうしてあんなに国民に心から愛されるんでしょうね。
「来るのは芸能人かゲイだけ」という台詞の後で、実際に当時の映像で流された参列者達の立場はw
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7割以上はフィクションなわけですもんね。
こんな映画がつくられたことに驚きでした!
TB失礼します。
そこなんですよね。
どこまでが真実なのかは結局わからないので、映画化できた事で素直に受け取るしかないというか。
本音はどうなんでしょう(笑)
しかもオスカー受賞後、ヘレン・ミレンは女王からお茶会に呼ばれたとか…。
女王は孤独なんですね。半世紀以上も君主を続けている人は珍しいし、それを維持するのも大変なものでしょうね。歴史の重みさえ感じます。長生きして欲しいものです。
ヘレン・ミレンはさすがに貫禄でした。
有名税も、国家君主としての責任も全て一人で背負うなんて、並大抵の精神力じゃ無理なのに、理解しようともせずに槍玉に挙げるマスコミなんて全部粛清加えてしまえばいいのになんて思いながら観てました。
真実はどこにあるのか分かりませんが(笑)
ヘレン・ミレンは女王様キャラで今後マギー・スミスの後を追って欲しい女優です(謎)