そーれりぽーと

映画、旅行、植物など気の向くまま

新作映画の満足度は最高★5つで表示

『パンク侍、斬られて候』@サンケイホールブリーゼ

2009-02-11 | ステージれびゅー
2月の一本目はPiper山内圭哉の『パンク侍、斬られて候』再演。
再演とは言っても、前回の大阪でしか上演されなかった2006年版を大幅にパワーアップさせた完全版と銘打ってるので、どこかが違うんでしょうか、俺は前回観ていないのでさっぱりですけど。

原作は町田康のSF時代劇なのだそうですが、本を読まないのでよくわかりませんw

実は、元々この芝居はなんかよくわからんので観ないでおこうと思ってたんですが、昨年のPiper公演『ベントラー・ベントラー・ベントラー』のカーテンコールで、「告知しなくて良いの?」と振られた山内さんが「信じてるから」とか言ってたので「じゃぁ観とかなあかんか」と思ってチケットを買ってしまったんですよね。
山内圭哉の芝居自体は好きやし、まぁいっかーみたいな。
そんなノリで買ったもので今回2回目のサンケイホールブリーゼもかなり後方の席でしたが、ここは後方でも近くて観やすいから問題なし。

そんなこんなで当日は、13時開演なのわかってたのに明け方まで酒飲んでたので、寝坊して劇場に着いたのが13時3分。
奇跡的にまだ始まってなくて滑り込みセーフでした。
危ない危ない。

開演前の舞台には先日の『グッドナイトスリイプタイト』では降りていなかった煌びやかな緞帳が降りてました。
「ほほー、これがニュースになってたアレかー」と、ちょっと嬉しい。
舞台の内容によったら一度も目にする機会がない事だってありえるからね。

この先はネタバレを含みます。

真っ白なロープがすだれ状に並んだ垂れ幕、奥にはセットの構成。
奥のセットを転換する際に垂れ幕が降りてきて奥にあるセットと同じ映像を強い光で投影し、幕の手前で芝居を続ける間に転換を済ませ、奥のライトを点けると新たに組まれたセットが瞬時に見える仕組み。
薄い布の幕でこういう演出はよく観ますが、ロープをすだれ状にして作った幕でやったのは初めて観ました。
すだれ状なので簡単に人物が奥との行き来をする事が出来るのを利用して、生身の決闘シーンから映像を使ったスーパーアクション対決の映像へとすり替える演出が映画的で面白かった。

前半はこの山内圭哉扮するパンク侍と福田転球扮するお茶目な剣豪の対決シーンを中心に、ドタバタコメディーのテイストが強くて相当面白かったのに反して、後半は大谷亮介扮する腹ふり教教祖と宇梶剛士扮するフルチン巨大猿が戦争を起こす混沌とした精神世界が描かれている。

前半のコメディーパートは手放しで楽しめたんだけど、後半はなんか雑な感じがしてどうも微妙に感じてしまいました。
主役のはずのパンク侍がストーリーにあんまり絡んでこないし。

腹筋善之介が振り付けたチャンバラはカッコよかったけど、個性的過ぎて“その他大勢”というには姿を覚えてしまっている敵達が死んだ後何度もローテーションして斬りかかってくるのが観ていて面倒だったし…。

とは言え、山内圭哉を観ようと思って他の出演者を全然調べずに観に行ってたので、まさかな個性派の役者さん達が総出で出てきて、やりたい放題、もしく山内圭哉にやられたい放題な芝居をしていたのは観応えたっぷりでした。

福田転球は『更年期 SHOW ガール ~必殺技はホットフラッシュ!~』から2度目だけど、本意気のコメディーだとこんなに面白い人だったんですね。
中山祐一朗は代わりが居ない役者さんだなぁ。



そんなこんなで、2月は月末にもう一本『冬物語』。
3月『ビロクシー・ブルース』
4月『蜉蝣峠』
9月『コルテオ』のチケットを購入済み。
『ムサシ』のチケット当選しないかなぁ…。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ララピポ | トップ | シャッフル »