そーれりぽーと

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ララピポ

2009-02-09 | 劇場映画れびゅー
昨年『パコと魔法の絵本』で泣かせてくれた中島哲也監督が、脚本だけ書いて右腕の宮野雅之監督にメガホンを託した『ララピポ』を観てきました。
★★★

風俗スカウト、風俗カラオケ店員、ニート、AV女優たち。
欲望(性欲)と夢の狭間でもがく6人のちょっと変わった人々がすれ違う様子を、中島哲也のポップな感性でとことんディープで下品に、でもやっぱポップなので楽しく描いています。

宮野監督の作品は観たことが無いので、中島監督の映画という視点で観てしまったせいか、なんか似て非なるもの感を感じてしまったのが残念。
クレーンゲームで宙に上がっていくところや森三中村上のコスチュームは『下妻物語』だし、ゴミ屋敷の濱田マリは『嫌われ松子の一生』と被ってるし、何かと中島監督作品を思い出す割にスピード感が無いから違和感が。
予告編のスピード感は良かったんだけど。
どうせなら中島監督の名前を聞かずに観たかった。
あえてパロディーとしてやってるとしたら、もうちょっと本気で似せても良かったのになんて愚痴愚痴これ以上書くのはやめとこw

6人が6人ともキャラが立ってて、それぞえれのエピソードは面白いんですよ。
結構笑ったし、なーんも考えずに観れてたらもっと好印象な感想書いてたかも。
理想と現実っつうのはよく有るけど、この映画は現実の比重がなにかと性欲に繋がってるところが正直なんよね。

皆川猿時に演技をさせて、実体は別みたいな(観れば意味がわかります)あの演出はサイコーに良かった。
皆川猿時は大人計画ではもっと汚れ役でもやる人だから、人間らしすぎて逆に綺麗に観えてしまったけどw



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