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呪怨 -ザ・ファイナル-

2015-06-23 | 劇場映画れびゅー
前作でJホラーの終わりが始まったかと思ったら、1年を待たずして止めを刺しに来た『呪怨 -ザ・ファイナル-』を観てきました。


終わった。

枯れたように思えるとは言え、こと『呪怨』にかけては清水崇監督に任せておけば間違い無いものを、なぜ清水崇監督よりいち早く枯れたように思える落合正幸監督に『偽呪怨』を二本も撮らせたのか、一瀬隆重プロデューサーは。
構図としては、『リング』を切欠にJホラーを盛り上げた名コンビが、他人の作った最後の人気作ごとJホラーをぶっ壊して、オワコンに追い討ちを加えた感じ。

あえて『偽呪怨』と書いたのは、『呪怨』の面白さについてなんもわかってない人達が作ってる、うわべだけの同人誌を読んでる感覚の映画だから。
伽椰子なのか『リング』の貞子なのか、はたまた『エルム街の悪夢』のフレディーなのか、ルールなんてもうどうでも良い襲われ方に翻弄される登場人物たち以上に、面白く怖く無さ過ぎて俺の方が翻弄されっぱなし。
前作以上にいろんなホラー映画でやり尽くされた演出ばかりなうえに、音響がうるさ過ぎてかつてのJホラーの良さなんて欠片も無い。
せめて高橋洋くらいは監修に付けるべきだったんじゃないか。

俊雄くんが『エルム街の悪夢』のように鼻歌を歌って登場する演出には違和感しか感じないし、前作以上に伽椰子がただの使いっぱクリーチャー化しているところは全く気に入らない。

相変わらず高校生客が多くて、上映中も喋ってるアホが何人か居たけど、文句言う気にもならないくらい映画が面白くなかったので放置。
それよりも、全然驚いてる声が聞こえて来なかったので、お客さん全員に対して気の毒な気分に。

こんな駄作にせっかくの週末の時間を裂くなんてばかばかし過ぎて、早く帰りたくて仕方がありませんでした。

ネタバレ
中盤まで引っ張って、実はあの子供は俊雄くんでしたって演出、あれ要るの?相当鈍感な人でもはじめからそうだと思ってたと思うんですけど。

おのののかが階段から転げ落ちた時の首が折れたような音には全く意味がなくて、その後フツーに逃げ回ってたのには失笑。

やたら呪いに敏感でわけ有りげな桐山漣は、実はサイコメトラーだったのか?的な無理やりのどんでん返しかと思いきや、結局何も無いと言う謎演出。

ラストは「終わらない、繰り返される」って、これまでの『呪怨』へのリスペクトなのか、今回のリメイク程の駄作を作った人達はその連鎖を潰した気がするんですけど。
少なくとも、清水崇監督が作っていた『呪怨』は、繰り返す度に面白くなっていた。



呪怨 劇場版 デラックス版 [DVD]
奥菜恵,伊東美咲,上原美佐,市川由衣,津田寛治
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

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