ブラックパンサー

もうすぐ、ようやく『アベンジャーズ』本編の続編！
の前哨戦、『シビルウォー』で初登場した微妙なキャラの単品ものが公開。と昨年末まで思っていたのですが、先に上映された米国での盛り上がりが半端ない。
『ブラックパンサー』を観てきました。
★★★★

黒人が主役のヒーローものってウェズリー・スナイプスの『ブレイド』ぶりじゃないかな？
人種差別を無くす観点から、出来るだけ人種に配慮をしたキャスティングをする傾向にある中、マーベルシネマティックユニバースの“映画”側に置いてはその辺が少し緩目で、メインを張るヒーローに黒人が不在でした。
逆に配慮し過ぎて違和感を感じさせてしまう映画が増えたので、個人的には緩くて良いと思っていたのですが、やっぱり当の黒人層からは待望だったようで、米国ではシリーズイチのスマッシュヒット。
この勢いで来月公開される『アベンジャーズ インフィニティウォーPart1』はどこまで伸びるかな？

この映画は登場人物がほぼ黒人と言う面から黒人層を意識した映画と捉えられがちですが、今年に入ってから激増しているマイノリティーをアゲる、弱者とされている人達に光を当てる映画の一つとしての側面の方が強い。
やたらと女性達がカッコ良く描かれているのもその一つ。
あんまりマイノリティー、マイノリティーって騒ぐのもどうかとは思いますが、人の批判をする傾向から、手本を見せるように変わって来ているハリウッドの姿勢は素敵です。

宇宙からもたらされた特殊な金属によって、世界中で最も進化した秘密の大国と、不思議な植物のエキスでスーパーパワーを身に着けた、国の守護神ブラックパンサー。
偶然にも前回アベンジャーズと行動を共にしたブラックパンサーが、前回は隠していたのか、見せなかった超人的なアクションを見せつけてくれました。

あのエキスは、インヒューマン達の力の源になっているクリー人のDNAとはまた異質なものなのかな？

この国ではそこら中にビブラニウムが存在する基本設定のせいで、キャプテンアメリカの盾がちょっとチープな存在になったのが残念。
さらには、今回の展開を受けた後の世界が、今後どう変化していくのか、直後にあたる『アベンジャーズ インフィニティウォーPart1』ではどうなっているのか、と言うところも気になるところです。

本シリーズではやたらと韓国でのロケが多いですが、毎度のこと、これ程のカーアクション混みの撮影は日本では無理。
なんて諦めててはダメで、日本の街並みの映像が外国の映画に残らない事は大きな問題。
何とかしようよ大阪市。精力的に誘致するって言ってたのに、今の市長に変わってからは継続しているように感じない。

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