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ヘルプ ~心がつなぐストーリー~

2012-04-05 | 劇場映画れびゅー
人種差別が当たり前だった時代に、黒人メイドがタブーに挑んだ『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』を観てきました。
★★★★★

男性が立ち入る事の出来無い女性達のドロドロした人間関係を中心に、それだけでもハブったハブられたと恐い話なのにさらに人種差別問題と心の交流を描いている辺りが面白すぎる。

その上、アカデミー賞絡みで注目のヴァイオラ・デイヴィスとオクタヴィア・スペンサー、ジェシカ・チャステイン以外にも、悪役も含めた女優達が全員素で演じているかのように輝いてて、食い入るように観ていたらあっという間に終わってしまった。
好きな映画の一本になりそう。

それにしても恐ろしい時代があったものだ。
黒人は屈辱になんて感じていないと白人も黒人自身も自分に言い聞かせる時代。
テレビで人種差別を否定する放送を黒人に見せるのは毒だとか、トイレは不潔だから別に作ろうだとか、当の本人の目の前で親切心のように嫌味で言ってのける人たち。
そんな彼らも黒人メイドに愛情を注がれて育ったはずなのに…。

繰り返している内にお互いを理解する子供たちが育って今のアメリカが有るんだろうけれど。

性格の良し悪しはあっても、いっちゃん悪役のヒリーは彼女の価値観の正義をふりかざしていたわけで、嫌いだけど育った環境が悪かったんだろうね。

両陣営の母親の逆転ポイント、半端ない。
シシー・スペイセクのトボケ役最高。
アリソン・ジャネイも深い芝居をしていた。

他の女優たちも、時々顔を出す程度のメアリー・スティーンバージェンに至るまでみんな良かったけど、ジェシカ・チャステインが一番輝いてます。
何度でも観たい。



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