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新少林寺/SHAOLIN<日本語吹替版>

2011-11-26 | 劇場映画れびゅー
ジャッキー100作目から1作戻って『新少林寺/SHAOLIN』も公開されたので観てきました。
★★★★

『少林寺』と言えばジェット・リーの出世作でジャッキーとは関係無いと言うか、ホンマもんの中国武術キャリアからカンフー俳優になったジェット・リーと、カンフースタント役者畑からのし上がったジャッキーは本来カラーが水の油。
ジェット・リー関連映画に何故ジャッキーが?

答えは簡単で、本作は厳密に言うとジェット・リーの映画のリメイクや続編では無いんですよね。
1912年の辛亥革命で混沌とした時代が舞台という点では、むしろ辛亥革命繋がりでジャッキーはここに惹かれて特別出演したのかも。

古い中国が刷新していく中で少林寺もまた一波乱あって一旦終焉を迎えようとしていくお話です。

香港の新旧スーパースター、アンディ・ラウ様とニコラス・ツェーが何故か主演と悪役のボスに付いている辺り、「ジェット・リーの少林寺に申し訳なくない?」的な、誰が望んでこんなことになってしまったのかと首を傾げつつの鑑賞だったのですが、いやぁ今の映像編集技術は素晴らしい。
脇を固めるホンモノのカンフー役者さん達が久しぶりに本領発揮でガンガンに飛ばして演戯しているのに感動しまくって観ていても、彼らに引けをとらないほどの動きに見えるんですから。

そういう意味で物語を紡いでくださるのにスターさん二人は十分役に立ってくれ、邪魔にならない程度に格闘も見せてくれたのは上手い演出だった。

カンフー映画をジャッキー・チェンとジェット・リーにまかせっきりのままで、若手スーパーカンフースターが不在なんだからしょうがない。
逆にニコラス・ツェーを主演にしてたらジェイ・チョウの映画みたいに若い層対象の軽い映画に思えて観に行く気が起きなかったろうし。

そんなこんなで客引きにはスターを使ってますが、アクションの場面は素晴らしいです。
まだこんなにカンフー役者居たんだってくらいに大勢のプロカンフースタント役者さんが登場し、往年のカンフー映画を彷彿とするカンフーバトルを魅せまくってくれます。
こんなにカンフーを全面に出した映画は本当に久しぶり、最近のハリウッド映画で観てたものはやっぱまがい物やね。

ウー・ジンなんて生まれた時代が違ったら天下取ってそうなカッコいい顔してるし、『カンフー・ハッスル』にも出てたシー・イェンレンはガタイデカイのに動きが早くて映画で見栄えするし、もっともっとこういうメジャーなカンフー映画で魅せて欲しい。

などとボーっと頭に浮かんだ事をいつものように書き綴ってますが、いや、やっぱジャッキー・チェンでしょ。
控えめな役だったので戦わないのかと思って見てたら、往年の彼のカンフー映画思い出すようなシチュエーションでの付け焼刃の格闘シーンに鳥肌立ちまくりました。
個人的には全部持っていかれました。



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