エンジェル ウォーズ

セーラー服に裾上げスカート着た金髪ツインテールのネェちゃんが日本刀振り回してファンタジーの世界で暴れる訳のわからん設定な予告編が印象的だった『エンジェル ウォーズ』を観てきました。
★★★★

ザック・スナイダー監督の趣味の世界。
どんだけ日本のアニメやコミックが好きなのか、よくある演出をまんま実写（CG）で描きまくってます。
一部紀里谷和明監督に先にやられちゃってる演出をなぞってるところもアリ。

やってみたかった演出を全部やりたくて作った脚本なんでしょう。
全く関係の無いシチュエーションのファンタジーアクション短編のクライマックスをストーリーの中に何本も組み込んだ作りになっていて、それらがメインのストーリーとは何の関係も無い妄想の中で完結している作り。

メインストーリーの展開は「ロボトミー」という言葉を聞いた時点で何が起きているのか察しがつくのだけど、察しがつくと謎まで飛んでしまって単に映像の凄さだけしか楽しめなくなる。
そうなるとメインストーリーの中で起きている事が空虚に感じて、「とっとと次の短編見せろよ」って気持ちになってしまうんよね。
ここがちょっと残念。

ネタバレ
ユーリズミックスの『Sweet Dreams』でイキナリまんまこの映画のストーリーを語るかと思いきや、病院の名前もアニー・レノックス病院。
なになに？ユーリズミックス押しで行くのこの映画？と思っていると、妄想へと誘うのはビヨークの『Army Of Me』てザック・スナイダー監督、どんだけゴスいのが好みなのか。
つか、ビヨークの使い方が『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を彷彿とさせてゾクゾクっときました。

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