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象の背中

2007-10-31 | 劇場映画れびゅー
凄い凄いなんて、前評判がなにかと話題の『象の背中』を観てきました。
★★★

人生に友人に恵まれたおじさんが、癌で余命わずかとわかり、残りの人生を悔いのないよう悔いを消化して過ごす悲しいお話。

でも、泣かせようという意図がバシバシ伝わってきてぜーんぜん悲しくないの。
逆に頭の上に疑問符の浮かぶような場面も多々。
役所広司の演技はさすがで、彼の演技にグッと来る瞬間が何度か有ったのは事実ですけど。

多少なりとも年代的なところも影響していたんでしょうけど、特に主人公にほとんど感情移入できなかったのが痛い。

どうあっても自分の浮気は別腹的な態度にイライラし、実在のホスピスでロケをしている点で「このロケを部屋から眺めていた人達は映画の完成を待てたのだろうか」と考えてしまい、ドン引きしてしまった。

家族の姿にばかりに見入っていたように思う。
岸辺一徳との長回しのシークエンスも兄貴の方に感情移入したし…。

男は浮気して当たり前なのか?
なんか最近のメディアの動きは、どんどんそういう考えを植えつけようとしているように感じるのですが、書いてる人(秋元康)もそういう意味で人生観が一般からズレているような気が。



象の背中 (扶桑社文庫 あ 11-1)
秋元 康
産経新聞出版

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2 コメント

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役所 (kimion20002000)
2008-03-21 14:43:45
TBありがとう。
とりえは、役所の演技でしたね。
あの年で、ジーパンも背広も両方似合うのは、いいですね(笑)
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>kimion20002000さん (そーれ)
2008-03-22 17:07:46
こちらこそ、TBとコメントありがとうございます。

ですねぇ。
それだけに主人公の性格やら泣かせの演出に対してリアルに「ちょっと違うんじゃないか」なんて感じてしまいました。
ジーパンや背広も、どんな役もシュッとこなしてしまうところが好きな俳優さんです(笑)
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