彼岸島

ヤンマガでまだ連載中の異色のバンパイアホラーを『火山高』のキム・テギュンが監督し、日本のキャストが演じた『彼岸島』を２０１０年の１本目に観てきました。
だって他に新作やってないんだもの。
★★

スタッフは韓国と日本勢がミックスになってて面白い。

黒がキツメで他が褪せてる色使いが『火山高』のまんまだったり、大げさすぎる芝居やら、『火山高』から進化してアクション描写が上手くなってる感じがとてもキム・テギュンを感じさせ、『火山高』好きな俺としては“そこだけ”が楽しめました。

雅の顔だけが白すぎて塗ってる感アリアリだったり、主人公たちが目立つ白服を着てさらに血だらけになっても次のシーンでは真っ白に戻ってたり、突っ込みどころがハンパ無いんですが、何よりワロタのはクライマックスで爆破しすぎて主要登場人物達まで死んでそうな勢いなところ。
水川あさみとか必要以上に爆破されまくりｗ

ネタバレ
『彼岸島』読んでる原作好きとしては、導入部分が長すぎる事に始まり、「全体的にバランスおかしいやろ」て感じ。
島に着いてからもぐずぐず描いてる間にもっといろいろ描けたはずなのに、上映時間の割にスゲー薄いの。
しかも、“映像化不可能”とうたわれてる、っつーかこの映画のコピーでそううたってる割に、映像化しといた方が『彼岸島』らしい場面がことごとく別のものにすり替えられてたり、迫力が足りてなかったり。

今も続く原作に対して、単品の映画としてどう落とし前を付けるのか気になって観てたら、フツーに悪を倒してチャンチャンな展開も気に入らない。
最後の鬼が出てきてからの展開は、どこにでもある話になっててもう『彼岸島』じゃない。
つか、何あの鬼、暴走エヴァ？

おっと、新年一発目からお口が過ぎました。

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