『ユナイテッド93』に続き、9.11をテーマにした映画『ワールド・トレード・センター』が公開されたので観てきました。
★★★
『ユナイテッド93』の時は、9.11絡みということも有って観るべきか散々悩んだ挙句に観て結果良かったと思えましたが、★を付けるのも感想を書くのも大変辛い気持ちになりました。
でも、こちらはそうでもなかった。
犠牲になられた方々の遺族の了解が有って出来た映画という事で大変恐縮なのですが、リアリティーを追求した演出が大げさすぎてオリバー・ストーンが監督している大作という事が原因のひとつなのか、逆に金かかってますという匂いを漂わせている。
金儲けも目的のひとつとして作ったような印象を受けてしまったのは、意図していなくてもこういう映画にとって大きなマイナスなんじゃないかな。
いつものように、ニコラス・ケイジのラクダ顔には主役をはっている理由がやっぱりわからない。
途中ほとんど顔を確認出来ないような場面が有ったにも関わらず、エロい目がヤーナ雰囲気をかもし出していてやっぱり感情移入できなかった。
いや、感動が無かったわけでは無いんですよ。彼が助かった時は泣いたし、色んな事を考えながら観ていたし。
でも、助かった事に対する感動よりも、亡くなった方への追悼の方が大切なんじゃないかと思うわけですよ。そういうのが絶対的に足りていないんじゃないかと、感想を書きながら思い返しています。
少なくとも9.11に関する映画が解禁(?)されたばかりの今作る映画では無いのではないか。
グランド・ゼロの悲惨な光景をあんなにリアルに再現する必要が有ったのか。クリエイター達は、どういう神経で紙の舞うニューヨークを作っていたんだろう…。
って、こういうのは私の嫌いな戦争映画を観ていてもいつも感じる事なのですが。
金さえかければそのまま再現するのは簡単だからこそ、もっと見せないのも技なのじゃないでしょうか。
ネタバレ
大勢の犠牲者が眠っていて、ひょっとしたらその時点ではまだ生存者が居るかもしれないビルの残骸の上に、絶対必要の無い大勢のレスキュー隊が乗って主人公の生還を祝うクライマックスが全く納得いかない。
テレビのドキュメンタリー番組の方が全然価値が有る気がします。
★★★
『ユナイテッド93』の時は、9.11絡みということも有って観るべきか散々悩んだ挙句に観て結果良かったと思えましたが、★を付けるのも感想を書くのも大変辛い気持ちになりました。
でも、こちらはそうでもなかった。
犠牲になられた方々の遺族の了解が有って出来た映画という事で大変恐縮なのですが、リアリティーを追求した演出が大げさすぎてオリバー・ストーンが監督している大作という事が原因のひとつなのか、逆に金かかってますという匂いを漂わせている。
金儲けも目的のひとつとして作ったような印象を受けてしまったのは、意図していなくてもこういう映画にとって大きなマイナスなんじゃないかな。
いつものように、ニコラス・ケイジのラクダ顔には主役をはっている理由がやっぱりわからない。
途中ほとんど顔を確認出来ないような場面が有ったにも関わらず、エロい目がヤーナ雰囲気をかもし出していてやっぱり感情移入できなかった。
いや、感動が無かったわけでは無いんですよ。彼が助かった時は泣いたし、色んな事を考えながら観ていたし。
でも、助かった事に対する感動よりも、亡くなった方への追悼の方が大切なんじゃないかと思うわけですよ。そういうのが絶対的に足りていないんじゃないかと、感想を書きながら思い返しています。
少なくとも9.11に関する映画が解禁(?)されたばかりの今作る映画では無いのではないか。
グランド・ゼロの悲惨な光景をあんなにリアルに再現する必要が有ったのか。クリエイター達は、どういう神経で紙の舞うニューヨークを作っていたんだろう…。
って、こういうのは私の嫌いな戦争映画を観ていてもいつも感じる事なのですが。
金さえかければそのまま再現するのは簡単だからこそ、もっと見せないのも技なのじゃないでしょうか。
ネタバレ
大勢の犠牲者が眠っていて、ひょっとしたらその時点ではまだ生存者が居るかもしれないビルの残骸の上に、絶対必要の無い大勢のレスキュー隊が乗って主人公の生還を祝うクライマックスが全く納得いかない。
テレビのドキュメンタリー番組の方が全然価値が有る気がします。
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「フラガール」に引き続き、「ワールド・トレード・センター」のTB、ありがとうございました。
この作品、オリバー・ストーン監督ということで、つい、いろいろと期待してしまったのですが、ストーリーが若干弱かったような気がします。
この程度の「家族愛」を描くなら、別にテロを題材にしなくてもいいのでは?と思ってしまったくらいです・・・。
(もちろん、犠牲になった方は本当にお気の毒だと思いますが)
どちらかというと、「ユナイテッド93」の方がテロを描いた作品としては評価できるように思いました。
監督の次回作に期待したいと思います。
この映画だって大感動を呼んでいるようですし・・・。
私なんて「普通の感動作」なんて記事に書いて大顰蹙です(汗)
こういう切り口もわからないでもないのですが、あの瓦礫のしたにはまだ息のある人がいたかと思うとやり切れませんね。
とにかくあの事件は忘れない事、それが一番大切かな。
おっしゃるとおりですよね。
これが実話だと言われると当事者の方々の事もあるので素直に考えさせられたとか楽しめなかったとはいいづらいところもありますけど、慰霊の気持ちとは逆に多くの人達にとって興味の対象でもある9.11をテーマにしてショッキングな映像を交えて家族愛だけに焦点を当てた映画を興行するのはちょっと解せない感じがしました。
>ミチさん
難しいですね。
まだ早いんじゃないかと今も思うんですが。
感動を狙った映画なのか、じっくり考える事を狙った映画なのかと考えると、苦境から生還するところだけを取って感動を描いた映画なので、9.11について改めて考える映画ではないですよね。
なんだか思いやりの気持ちよりも騒ぎに乗じた作品のように感じてさびしいですね、巨匠の作品だけに。
やっぱり9.11をベースに作るなら、今作るべきものじゃないですよね。
癒しになるもの、ショックを受けた人達に真実を伝えるものが必要な時期なんじゃないでしょうか。
友人からどうだった?と聞かれても「ショッキングな内容だけれど『ユナイテッド93』が良い」と薦めています。