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サイド・エフェクト

2013-09-10 | 劇場映画れびゅー
スティーブン・ソダーバーグ監督も宮崎駿に先立って辞める辞める詐欺商法に走り始めたのか(失言)、これで最後的な宣伝文句も気になって『サイド・エフェクト』を観てきました。
★★★★

映画の中身は凄く複雑なトリックで楽しませてくれたので全く文句は無いんだけど、これ、スティーブン・ソダーバーグの引退作ちゃうやん!
この映画の後に『恋するリベラーチェ』撮ってて、そっちの映画のプロモーション時に休業発言したんやん!
ほんまに配給が仕組んだ辞める辞める詐欺でした。次で辞めるにしても。
いづれにしても、辞めるって聞いてなかったら今週観に行ってなかったかもしれないので、映画館で観るきっかけになったのは良かったけど。

本作を語る上で大切なのは、何も知らずに観た方が絶対に楽しめるってところ。
なので詳細はネタバレ以降に。

ネタバレ
スティーブン・ソダーバーグ監督十八番の社会派ヒューマンドラマなのかな?と思わせておいて、もう一つのもっと十八番の駆け引きとか嘘とかが複雑に絡まるエンターテイメント映画である事がわかるのは、物語が中盤を過ぎた辺りから。
どっちも作る監督だからこの辺の騙しがとても上手い。

どこか違和感を感じさせながらも、観客をも巻き込んでジュード・ロウ演じる精神科医がすっかり騙されるところまでが見事。
そこから家庭が崩壊しても病的なまでにルーニー・マーラを疑うところとか、誰が正気で誰が嘘を付いているのかグイグイ持っていかれた。
前半はヒロインのように扱われているルーニー・マーラサイドのドラマの進行も見せてもバレないギリギリの騙しで描いているので、悲劇のヒロインだと思わせておいてからひっくり返して主人公が後半で入れ替わるトリックもヤラレタ感に興奮。

監督が『マジック・マイク』から再び起用したチャニング・テイタムに何か物語を引っ張る要因が有るのかと思わせておいて、終盤に起きるのかと思ってた伏線を持たせた冒頭の意味深な場面を中盤に持ってきてあっさり殺したり、全米ナンバーワンのセクシー男優の奥さん役ルーニー・マーラが絶世過ぎる美女のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じる女医と同性愛の関係だったりと、意外性の連続。
その辺をあくまでさらっと流して行くところ辺りがもう堪らなく面白くて、騙された精神科医もさらっとスマートに復讐の工作を仕掛けていく様子に歓喜して観ていました。

真実を知った精神科医の特権による最後の復讐成就にはモヤモヤが晴れてスッキリです。

ところで、ジュード・ロウの奥さん宛に送られた盗撮写真って、ルーニー・マーラ下着しか着けてなくなかった?
フォトショップかな?ほんまに元鞘でめでたしめでたしなんやろか?



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