ジブリ最新作は父駿から息子吾朗に世代交代の第一作「ゲド戦記」
原作は「指輪物語」「ナルニア国物語」と並んで超有名なんですってね。私はどれも原作を読んでいませんが。
今回は期待半分と、がっかり覚悟半分で観て来ました。
★★★
“宮崎アニメ”という括りで言うなら、今までの進化の延長上に有って今回もアニメの限界に挑戦し続ける姿勢が感じられ、そういう部分は心から堪能できた。
ただ、世代交代という事で吾朗氏のオリジナリティーを感じたかと聞かれると、父の遺産に頼り切った演出の連続だったとしか答えられない。同じジブリ作品でも監督が変わると全く違うタッチに変わるところも味だったのに、息子は特別なのかという気分。5分に1度はどこかで見た気がするのは、駿氏自身の監督作品だからこそ今までは嬉しかったのですが。
そういう部分を逆に違和感に感じながら観ていましたが、内容は面白かった。
2時間があっという間で、あっという間過ぎて逆に「もうクライマックス?」と感じたほど。特に冒険という冒険が有るわけでは無いのだけれど、要所要所で登場人物達がイチイチ良い事を言うので飽きる事が無い。説教くさいと言えばそれまでだけれど、真摯に受け止めるべきメッセージが多かった。
不必要な芸術性も感じられたのですが、そこが吾朗氏のオリジナリティーだったのかな?
落ち着いて観れない子供には辛い2時間かもしれない。
原作を知らない者にはわかり辛いルールがたくさんある様に感じた。そのほとんどが説明口調で説明される訳ではなく、自然にわかるように当たり前に時間が流れていく。
もっと理解したいと感じた人は後で原作を読めば良いんでしょうけど、これで充分と感じた私的には心地よい2時間でした。
やたら台詞が多かったけれど。
街の舞台設定の資料は今回もローマと南イタリアの港町かな?
冒頭に出てくる会議場は外観も中もシスティーナ礼拝堂そのもの。
その他ローマの街中に有る壁と思えるところや水道橋が随所に見られたし、大都市に古代の廃墟が共存しているところは現在も残っているローマ帝国の遺跡のようだった。
ネタバレ
宮崎駿パロディーの多いこと多いこと。数え上げればキリが無い、誰かまとめサイト作ってくれないかな?(笑)
アレンがテルーと二人でクモの城を駆け巡るところなんかは「天空の城ラピュタ」を彷彿とさせ、本当の名前を告るところは「バルス!」って言え!と思いながら観ていました。言うわけがなかったけれど、塔の屋上の床がラピュタの底が抜けた時と同じ様に抜けてちょっと拍手したかった(笑)
アレンは17歳にしては小さいし性格も子供っぽ過ぎるので、13歳くらいの設定の方がしっくりくるんじゃ?と思ってたら、クライマックスで突然大人声になってびっくり。背は低いだけで、性格は病んでたせいなのね。
2回目の感想、パロディー映画として観たゲド戦記は → こちら
原作は「指輪物語」「ナルニア国物語」と並んで超有名なんですってね。私はどれも原作を読んでいませんが。
今回は期待半分と、がっかり覚悟半分で観て来ました。
★★★
“宮崎アニメ”という括りで言うなら、今までの進化の延長上に有って今回もアニメの限界に挑戦し続ける姿勢が感じられ、そういう部分は心から堪能できた。
ただ、世代交代という事で吾朗氏のオリジナリティーを感じたかと聞かれると、父の遺産に頼り切った演出の連続だったとしか答えられない。同じジブリ作品でも監督が変わると全く違うタッチに変わるところも味だったのに、息子は特別なのかという気分。5分に1度はどこかで見た気がするのは、駿氏自身の監督作品だからこそ今までは嬉しかったのですが。
そういう部分を逆に違和感に感じながら観ていましたが、内容は面白かった。
2時間があっという間で、あっという間過ぎて逆に「もうクライマックス?」と感じたほど。特に冒険という冒険が有るわけでは無いのだけれど、要所要所で登場人物達がイチイチ良い事を言うので飽きる事が無い。説教くさいと言えばそれまでだけれど、真摯に受け止めるべきメッセージが多かった。
不必要な芸術性も感じられたのですが、そこが吾朗氏のオリジナリティーだったのかな?
落ち着いて観れない子供には辛い2時間かもしれない。
原作を知らない者にはわかり辛いルールがたくさんある様に感じた。そのほとんどが説明口調で説明される訳ではなく、自然にわかるように当たり前に時間が流れていく。
もっと理解したいと感じた人は後で原作を読めば良いんでしょうけど、これで充分と感じた私的には心地よい2時間でした。
やたら台詞が多かったけれど。
街の舞台設定の資料は今回もローマと南イタリアの港町かな?
冒頭に出てくる会議場は外観も中もシスティーナ礼拝堂そのもの。
その他ローマの街中に有る壁と思えるところや水道橋が随所に見られたし、大都市に古代の廃墟が共存しているところは現在も残っているローマ帝国の遺跡のようだった。
ネタバレ
宮崎駿パロディーの多いこと多いこと。数え上げればキリが無い、誰かまとめサイト作ってくれないかな?(笑)
アレンがテルーと二人でクモの城を駆け巡るところなんかは「天空の城ラピュタ」を彷彿とさせ、本当の名前を告るところは「バルス!」って言え!と思いながら観ていました。言うわけがなかったけれど、塔の屋上の床がラピュタの底が抜けた時と同じ様に抜けてちょっと拍手したかった(笑)
アレンは17歳にしては小さいし性格も子供っぽ過ぎるので、13歳くらいの設定の方がしっくりくるんじゃ?と思ってたら、クライマックスで突然大人声になってびっくり。背は低いだけで、性格は病んでたせいなのね。
2回目の感想、パロディー映画として観たゲド戦記は → こちら
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似ている部分を全てパロディだと思えば、かなり楽しめそうですね。俺は『ホルスの大冒険』まで思い出しちゃいました!
「ホルスの大冒険」とはまた古い、私そんなの覚えてませんよ(ということにしといてw)
DVD特典はパロディーリンク集だとありがたいです
みなさんのレビューをまわってから
行きたくなったら見てみようかなという・・(!!)
そういえば、余談になりますけど、
父の宮崎駿氏はアカデミー賞の選考委員辞退したそうで。
もったいないな~と思いつつも、
製作活動に専念したいので
たくさんの映画を全部鑑賞しきれない・・・という
理由もごもっともで、ファンにとっては
次回作があるということがやっぱりうれしくて。
似てれば、パロディ、
違うとこんなんじゃなくって・・と
どっちにしても、1作目は文句言われそうな立場。
宮崎吾郎監督がホントにやりたいことや
ホントに伝えたいことが伝わるようになるには
まだまだ時間がかかるのでしょうね。
他の駿作品を知らないボクなら純粋に楽しめるのかも。
でも「ゲド戦記」の原作ファンの友人(あのマスターw)は
『ジブリもちゃんと全部創れんくせにやらんといて欲しかった』
みたいなことを言ってた気がします。(笑)
「原作からいいとこ抜粋」系は色々難しいでしょうね。
大きいスクリーンにとても映えるアニメなので、劇場でやっている間に観ておく価値はあると思います。
>宮崎駿氏はアカデミー賞の選考委員辞退
そうなんですか。選考委員って、普通のアカデミー会員とは違ってノミネート作品を選出するのかな?システムがよくわからないんですが、そうなら時間が無くなるのはよくわかりますね。
映画ブログ書いてると(笑)
この十数倍の量の映画を観ないといけないんだろうなぁ…。しかも強制的に。
おっしゃるとおり、宮崎吾朗氏の実力はこのパロディー満載の映画だけじゃ測れないです。絵が似てるとか、作風が似ているじゃなくて、過去の作品からの引用の連続なんですよ。
次回は父の遺産に頼らずにオリジナルで作って欲しいです。
>英イチさん
スクリーンで観たほうが面白いかもしれないですよ。
というのも、迫力の場面だけじゃなくて、壁のモザイクやら床に反射する人物の影やら凄く綺麗なのでそれだけでもスクリーンでの見応えがあるかなぁ。
あのマスターの言ってた事は、俺自身大酔いしてたし、明け方で眠かったからあんまり覚えて無いw
でも、あんな分厚い原作からたった2時間の映画を作るんだから仕方がないかとw
俺が原作ファンだったらボロクソ言いそうだけど
>アレンは17歳にしては小さいし性格も子供っぽ過ぎるので、13歳くらいの設定の方がしっくりくるんじゃ?
同感です。僕は小学生くらいか?って印象を受けました。17歳だったら、もっと戦って欲しいですよね~♪
アレンとテルーは『天空の城ラピュタ』の二人よりちょっと年上な感じでしたよねぇ。