白ゆき姫殺人事件

全く期待していなかったけれど、他に今週観たい新作が無かったので『白ゆき姫殺人事件』を観てきました。
★★★★

次々に登場する証言者の言葉にしっかり耳を傾け、数分前の展開を追いかけて思い返しながら観ているとかなり楽しめる。
作りは一本道のようで、観客の思考は反復を繰り返す。

ツイッター上の傍若無人なつぶやきを物語の進行にシンクロさせて表示させたり、無責任なマスコミの報道（主にミヤネ屋を連想させる）への問題提起を物語の中心に据えていたりする辺りにニヤニヤ。
ツイッターユーザーとして観ると、若干ツイッター上での会話の仕組みがオカシイように感じたけど、映画的には面白かったので、途中から気にしないことにしました。

主演の井上真央のオーラの消しっぷりに始まり、若手役者をあてがきのようにハメ込んでいる上手いキャスティングにも注目。

記憶は捏造される、人は真実しか語らないのか、悪意を持って巧妙に作られた嘘を見抜く手段は無いのか、人から聞いた話は信用出来るのか、目撃談に脚色は？

じわじわ来るなかなか面白い映画だったけど、フェイクを明かされて２回目を観ると楽しめないかもね。

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