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レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで

2009-01-24 | 劇場映画れびゅー
「『タイタニック』主演の二人が…」という印象の強い映画なので、仮面夫婦的な予告編にもきっとラブストーリーな要素が強いんだろうと想像しながら『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』を観てきました。
★★★

なんつーアンチラブストーリー。
カップルや夫婦で観に行こうと思ってる人は、絶対に考え直した方が良いですよ。
ラブストーリーで盛り上がろうと思ったら痛い目に会います。

邦題のサブタイトル“燃え尽きるまで”という言葉に、燃え上がる愛とか身を焦がす程の情熱を想像している方はきっと面喰うでしょう。

ネタバレ
ほとんど子供たちが画面に登場しないと思ったら、彼女にとって最も大切だったのは自分の理想。
八方塞がりになって燃え尽きたのは彼女の命だった。

自己性愛の強い女性だったのに対し、夫は理想は理想で目の前の現実に目を背ける事の無いタイプ。
夫の考え方にはとても共感できてしまった。
俺だって20代の頃はお金貯めてイタリアに移住しようなんて夢持ってたもんなぁ…、かなえることが出来るんならやってたけど…。

想像を絶するクライマックスには涙も出ませんでした。

この映画、エピローグで何が言いたかったのかがはっきりとする。
旦那の浮気や女性をその気にさせる身勝手さを描いてはいるものの、女は勝手だと言いたいらしい。
お互い様だと思うんですが、監督や脚本家はよっぽど奥さんが嫌いな様子。

つい先週、三谷幸喜の舞台『グッドナイトスリイプタイト』を観たばかりですが、同じ夫婦の亀裂を描いた作品でもあちらが30年連れ添っても生じてしまったすれ違いによる違和感を抱えたまま暮らすよりはお互いを好きなまま離婚を…とある意味ハッピーエンドだったのに対し、こちらはもうどうしようもない絶望的な終わり方。
同じ様に妻の自立心や理想が原因ですれ違いが生じる夫婦でも、あちらには子供が居なかった為に自由が利いたけれど、こちらの夫婦は子供が障害になっていた。

子供が“障害”と考えてしまう辺りが恐ろしい。
結婚の形にはいろいろあるんだなぁと、改めて「コワー」と感じてしまった独身30代な俺でした。

最後に、ハリウッドでは早漏が流行りなの?



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4 コメント

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ある意味タバコが (にゃむばなな)
2009-01-25 14:21:27
「燃え尽きるまで」という邦題。
この映画で何度も印象的に登場するタバコが「燃え尽きるまで」に自分の今の気持ちが好転していますようにと願っているようにも思えましたよ。
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>にゃむばななさん (そーれ)
2009-01-26 23:23:15
どうもですー!
なるほどー、そうも思えますねぇ。
私は旦那の正論に耳を貸さない為の手段ととってましたw
彼女がクールに振舞おうとすればするほど旦那はカーッときてたので。
返信する
Unknown (らら)
2009-01-28 10:55:39
初めまして。子供が3人いる主婦です^^
この映画、つい先日見てきました。私、結婚しても、家庭に100パーセントしばれたくない、絶対に自分も大切。って思う人間なんですが、そんな私が見ても、この妻には???でした(笑)なので、独身の男性が見られたならば、きっと恐ろしい映画だったことと思います^^でも、内容はともかく、二人の演技には結構釘付けになりました。うまかったですよね?
ある意味、とても印象的な映画でした。
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>ららさん (そーれ)
2009-01-29 00:43:52
どうもですー!
ほんとに恐ろしかったですよーw
旦那も不甲斐ないんですけどね。
演技上手かったですよねぇ、ここ数年のレオは目を見張るものがあります。
ケイトも真に迫る怖さが有りましたw
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