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1911

2011-11-06 | 劇場映画れびゅー
ジャッキー・チェン出演作100作目の記念碑的な作品は、100年を記念して辛亥革命を真面目に描く渾身の一作。
ジャッキーの心が最大にこもった『1911』を観てきました。
★★★

見所は皇太后の居る紫禁城から孫文が駆け回った諸外国まで激動の時代の中国を余すところ無く描いているところと、加えて半端ない規模で描く内戦の場面。
スケールがスゲエんですけど!

中国・香港映画らしいブツ切りの編集と、妙に妖艶な女性の美しさに拘るシークエンスもあれば、真面目な黄興の演技に徹するジャッキーの芝居はいつも通りのオーバーアクションでしっかりファンに向けたアクションの見せ場もある。

どんだけてんこ盛りな映画なんだろう。

でも、本当にジャッキーが観せたいと思っているところはこの映画に込められた当時の中国人の思いだろう。
今の中国が有るのはこの辛亥革命があったおかげではあるけれど、辛亥革命で勝ち取ろうとしていたのは共和制。
映画の中で表現されているのはフランス革命のように民主共和制に向かおうとする思い。
この後、袁世凱によって思惑とは逆に独裁国家化した後、蒋介石による開放、日本との戦争を経て中国共産党による今の統治へと時代が流れていくわけで、こんなデリケートなテーマの映画を中国で作る事自体難しかったんじゃないかな。

孫文は中国共産党でも評価されている人物だけど、微妙な表現の多さにジャッキー大丈夫やろかなんて心配ばっかしながら観ていました。

華僑って凄いな。



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