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15年5月 早くも今年二度目の石垣島 その1

2015-06-09 | リョコウ
前回から1ヶ月。
昨年4月から5回目の石垣島。
ちょっと早すぎるリピートですが、この前は両親をガイドする任務が有ったし、また一人でゆっくりしたくて。

石垣島からは日本最南端の有人島、波照間島へ高速フェリーが出ているのですが、西表島や竹富島とは違って外海に有る島なので、波が大きかったり風が強かったりすると直ぐに欠航してしまうんですね。
石垣島のリピーターは、最終的にここを目指すらしいのですが、俺もいつか行きたいと思いながらも、週末利用の二泊三日程度の旅では、復路が欠航になった場合に仕事への支障が出るのが怖くて、ずっと諦めていました。

今回は行って帰って来れる事を想定して、とりあえず滞在中の予定を何も入れず、一応行けなかった時の為に石垣に宿を二泊分押さえて、出発の三日前から気象庁の沿岸波浪予想図と風情報とのにらめっこ。梅雨の時期だけど、どうせ俺が行ったら大雨は降らないパターンに違いないから気にしない。



1日目
波浪予想と風の状況がここ数日で一番キツかったのが気がかりでしたが、始発電車の中で安永観光のホームページをチェックして、フェリーが全便欠航しない発表を確認!
当日の波浪予想図と風の強さをもとに、2日目の状況の方を比べてみると、帰りはだいぶ穏やかになる事も確認。「これは行けそう!」。
ただ、島の天気予報は変わりやすいので、念のため石垣に着いてからもう一度確認することにして、iPhoneで波照間島の宿探し。
ほんま便利な世の中になりました。

今回も関空7時45分発のPeach利用です。
前日に起きた口永良部島での噴火が見られるかと、夜のうちに席を右の窓側に変更しておいたのですが、航路が変わったのか、雲で見えなかったのか、屋久島上空を飛んだ時に有るアナウンスが無くて見られませんでした。
ひさしぶりに窓側の席に座ったけど、やっぱLCCの窓側は窮屈で苦手。

で、石垣島到着。
もう一度フェリーの状況と、次の日の天候を確認して、変化が無かったので、行く事に決定!
団体客でフェリーが混んでてチケットがとれないなんて事になったら馬鹿馬鹿しいので、ちゃっちゃとタクシー利用でフェリーターミナルへ移動です。
バスで20分ロスするのは大きいからね。
タクシーの運ちゃんは、例によってとてもフレンドリーで、ずっと楽しく会話させて頂きました。

安永観光のカウンターで無事チケットを購入し、電話で波照間島の宿を押さえ、石垣島の宿を有償で一泊キャンセルしてもらってひと段落。
やっちゃった。帰れなかったらどうしよう。嬉しいのとソワソワするのとで複雑な気分。

フェリーの時間の11時50分まで一時間以上余ったので、730交差点付近でこの旅最初の石垣メシ探しです。
11時前から開いている店は少ないですが、A&Wの向かいに、先月開店工事をしていたお店がオープンしているのを発見。
石垣牛ハンバーガーが気になったはずなのに、入ってから離島ターミナルの前でやってる「きたうち牧場」の巨大ハンバーガーは微妙やったのを思い出し、でも那覇の「アメリカ屋」のあぐー豚バーガーは美味しいんよなぁとか思いをめぐらせて、気がついたら石垣牛ステーキ180gを注文していました(謎)
ちょっと硬めだけど美味しい。
このお店は石垣牛を使った料理メインで、ステーキ、焼肉、バーベキュー、カレー、タコライスの他、喫茶店メニューも有り、お店の作りはウッドデッキのファーストフードのようで、ちょっとコンセプトが不思議。

腹が膨れたら、フェリーで波照間島へ出発です。

不定期の西表島を経由する便に当たってしまったので、直行なら60分のところを80分かけて、ようやく波照間島に到着!
遂に来てしまった!
船着場から見える防波堤の向こう側が憧れのニシ浜ビーチです。

船着場には宿のオーナーが車で迎えに来て下さっていて、宿まで少し遠回りでニシ浜を経由して、ビーチでのマナーをはじめ、自転車での行き方とか、お食事処や売店なんかを道すがら丁寧に教えて下さいました。ほんとご親切で助かりました。
つか、車の窓から見える景色の良いこと!想像を絶するニシ浜の美しさったら、日本一って言われて納得(トップ画像)。
どこまでも一直線に続いて見える舗装されていない道なんて光景もグッと来る。
集落の中は竹富のようにルールに従って整備された夢のテーマパークのような町並みではなくて、低くて黒く変色した石垣と、新調されていない赤レンガの屋根の家と、コンクリートの家が混在しながら、庭にも道端にもかなりに緑が多くて、まさに熱帯の街と言う感覚。
道はほぼ舗装されてるから、観光の街と言うよりは住民の生活感が溢れています。

宿はこちら『ゆったい&ラグーン』さんの新築『ラグーン』部分。表には何も書いてないし、裏手はジャングルみたいな、集落の奥まったところにあるので逆にアガる。
飯無し素泊まりの宿ですが、ポイントを纏めた地図を下さっていろいろ教えて下さったり、予約用の連絡先をホワイトボードに書き出して下さっていて凄く助かりました。
ただし、梅雨シーズンで客足が遠のいているせいか、開けていないお店が何軒かありました。
実際のところは今年の八重山はカラ梅雨で、殆ど降ってないらしいんですけどね。

宿で自転車を借りて、ちゃっちゃと出発ですよ。
飯は済ませてるし、観光は明日でも出来るから、水着に着替えて日焼け止め塗りたくってニシ浜ビーチへ直行!

ビーチ手前のレンタルショップでシュノーケリングセットとフィンを借りようとしたら、同じ場所で喫茶店をやってる方から「今日は閉まってるので駄目みたいです」と言われて途方に暮れる俺。「私ももう今日は閉めるところなんですよ」ってw
そんなあほな!ここまで来て海水浴だけして帰れって?!梅雨っぽさなんて微塵も感じないのに、この日は観光客が少な過ぎたみたい。まだ14時なんですけどー。
でも、その方が「んー、もしかしたら西浜荘が貸してるかも?」と一縷の望みを。
西浜壮と言えば、『北にあるのにニシ浜のニシとは方言で北の意味』って注釈のあるニシ浜よりもさらに東に有るのに、何故か漢字で西浜壮と覚えていたあそこか。近いな!
チャリを飛ばして借りられました。受け付けにいらした味のあるおじいが凄く和む感じで、焦ってた気持ちもすっかり落ち着かせて頂きました。

で、
着いたー!最終目的地、ニシ浜!
宿で借りたチャリにはプラケースで作った特製の後ろカゴが付いてて、荷物の収納バッチリですが、カラスに狙われるので、浜に着いたら荷物は東屋の置いておくべしと釘を刺されました。

美しすぎる!

入ったらいきなりクマノミのお出迎えです。
でも、その先は行けども行けどもこういう光景。
昔親父が水槽で海水魚を飼ってた時に植えてたサボテン状の海草の草原。
でも、宿のご主人から「あの色が変わっている辺りまで行ってみてください」と車中で教えて頂いていた辺りまで泳いで進むと、次第にサンゴが。
遠くに行けば行くほど、観光客に踏み荒らされていないサンゴが広がり始めます。
ヤバい、座間味のビーチも良かったけど、あれどころじゃない…。
一時間半程泳ぎまくり、写真取りまくり。足元もその先も全てがサンゴに覆われていて、立つわけにいかないから浮きっぱなしでクッタクタ。
だだっ広いビーチに10人くらい。サンゴの有る辺りまで進んで泳いでるのはその内5人位、隣までかなり距離があり、流れに気を付けながら、なんかもう独占している感覚、夢を観ているようでした。

宿のご主人が気にしていたように、サンゴの上に立ってしまう人が多くて凄く腹が立ったけど、地元の人が注意しに来ないのに俺が怒ったって仕方がないので放置。
高速フェリーの中で注意喚起したり、他の宿の方も草の根で言ってあげないと改善されないと思います。

もう一本泳ぐ前に東屋で休憩していると、亀が居るとか居ないとかって会話が聞こえてきたので、二本目はそっちのポイントへ。
東屋から西の方に泳いで行くと、昔の桟橋跡が有るのですが、その手前はいかにもウミガメが食べそうな草状の海草が生えているんですね。
で、食ってましたw
シュノーケリングで初めてウミガメに遭遇出来て、超嬉しい。
海草から出た酸素がキラキラしているのが、サンゴ礁側とは違う雰囲気なのも面白い。

30分位かな?はじめから最後まで他に誰も居ないまま一緒に泳いで(もちろん触らない)幸せ過ぎ。もう思い残すことは無い。

浜を歩いて東屋に戻る途中、小亀の足跡らしきものを見つけました(ちゃうんかな?)。

楽園過ぎる。
明日もここに来られるなんて、幸せ。

道具をおじいに返却して、自転車で波照間の風を感じながら集落へ。
行きはビーチにまっしぐらでしたが、帰りは集落を走り回ったり、売店に寄ってみたり。
そうそう、売店と言えば、密かに狙っていた波照間産幻の泡盛の『泡波』のチェックも。
一箇所だけミニボトルを置いていたので、フツーサイズの入荷時期も一応確認したところ、「今日入る予定が入ってないから明日入るかもしれないよ」と教えて下さりました。「マジですか!」
とりあえずミニボトルを三本だけ購入して、「明日また来まーす!」と店を出ました。

すっかり日焼けして火照った身体を宿のシャワーで冷やし、晩飯は近くの居酒屋『ぶどぅまれー』さん。
緑に囲まれた小路を歩いて3分。緑が多すぎて、沖縄の離島に居ると言うより、東南アジアの田舎に居るような感覚にもなります。

最初に頼んだのは、もちろんオリオン生!
それと、宿のご主人が超お勧めして下さった、てびち入りの沖縄おでん。
てびちがとろっとろで超絶ウマいんですけど!
付き出しのカツオの蒲鉾も、ちょっと変わった味で美味しい。
オリオン生をグビグビ三杯頂いて、仕上げは初めての泡波水割りとマグロのお刺身!
あかん、この旅、何度もう死んでも良いと思う瞬間が来るんやろ。

食事が終わったらすっかり暗くなっていて(むこうに見える建物の二階がぶどぅまれーさん)。

引き続き天体観測ツアー参加です。
南売店前で送迎バスの待ち合わせ。時間ぴったりに着いたけど、なかなか来ない。
八尾から来たとか言う一人旅の兄ちゃんと、「置いて行かれたかなぁ」なんて言いながらしばらく待っていると、10分過ぎた頃にやっと来ました。
島時間、焦ったらあかんね。

宿のご主人からも、居酒屋のおばちゃんからも、「満月が近いし薄曇りだから星は見えないと思うよ」と言われていて、でも薄曇りになる前に予約しちゃっていたから、仕方がないかと思っての参加。
でも、まさか星が見えないからって、「月が明るくない良い時期に来てくださいって」こんこんと説教を受けながら、プラネタリウムを観せられる事になるとは思いもしませんでしたw
波照間で満天の星が見たい方は、出来るだけ新月に近い日を選んでくださいとのことです。
つーても、行けるかどうかがそもそも難しい島だし、曇りや雨じゃ何も見えないから、星目当てで行くにはハードルが高過ぎる。

ちょうど床に寝転んでプラネタリウムを観ていた頃に、小笠原沖で大地震が有ったなんて事はつゆ知らず、オオコウモリが舞う波照間の夜は、部屋での一人オリオン缶ビールでふけていくのでした…。




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