
ロバート・ゼメキス監督十数年ぶりの実写映画『フライト』を観てきました。
★★★
ご本人が自身の軌跡をどう思っていようと、私が好きなのは80年代のロバート・ゼメキス監督作品たち。
どんどん改革あるのみで、作風をどう変えて行こうと80年代の神がかり的な作品がある限りこの監督をリスペクトしています。
しかし、ここまで作風が一気に変わるとは驚いた。
これまではどこか漂っていたファンタジー色が排除され、シリアスな社会派ヒューマンドラマです。
ここ十数年の間に作っていたのがファンタジーCGアニメ映画でなく、それまでの延長上で徐々にファンタジー色を薄めた実写映画だったなら自然にたどり着くのはこんな映画だったのでしょう。
悪いと言いたいのでは無いのですが、戸惑いながらの鑑賞。
旅客機を背面飛行させて大惨事を免れると言う一番のファンタジーが軸に有るとは言え、「アル中で薬もキメてたパイロットがその状態で人々を救った場合、彼はヒーローと言えるのか?」と言う部分に主題を置き、実際はアルコールや薬の問題に切り込んでいく手法。
もっと法廷劇的な展開で前のめりに観させるものと思い込んでいたせいか、ヒーローなのにダメ人間過ぎるアル中オヤジの逃避行動にイライラ。
それだけ問題が深いって事なんでしょうけれど、監督に期待していたのと違うのとなかなか進まない展開が辛かった。
綺麗にまとめられてはいるけれど、茶化している感も有りノリきれない。
デンゼル・ワシントンが凄く良いのと、飛行機の場面の臨場感が見所。
ネタバレ
ストレスを抱えるとアルコールに手を出さずにはいられない主人公の苦悩が「弱いから」って方向に見えてしまい、本当にイライラしながら観ていたら最後にセフレで同僚のフライトアテンダント女性に罪を着せるのが辛かったから的な展開。
んー、なんか綺麗に締めてるけど、なんかブレてる気がしなくもなくて、感動の後によくよく考えると疑問符が残ってしまいました。
★★★
ご本人が自身の軌跡をどう思っていようと、私が好きなのは80年代のロバート・ゼメキス監督作品たち。
どんどん改革あるのみで、作風をどう変えて行こうと80年代の神がかり的な作品がある限りこの監督をリスペクトしています。
しかし、ここまで作風が一気に変わるとは驚いた。
これまではどこか漂っていたファンタジー色が排除され、シリアスな社会派ヒューマンドラマです。
ここ十数年の間に作っていたのがファンタジーCGアニメ映画でなく、それまでの延長上で徐々にファンタジー色を薄めた実写映画だったなら自然にたどり着くのはこんな映画だったのでしょう。
悪いと言いたいのでは無いのですが、戸惑いながらの鑑賞。
旅客機を背面飛行させて大惨事を免れると言う一番のファンタジーが軸に有るとは言え、「アル中で薬もキメてたパイロットがその状態で人々を救った場合、彼はヒーローと言えるのか?」と言う部分に主題を置き、実際はアルコールや薬の問題に切り込んでいく手法。
もっと法廷劇的な展開で前のめりに観させるものと思い込んでいたせいか、ヒーローなのにダメ人間過ぎるアル中オヤジの逃避行動にイライラ。
それだけ問題が深いって事なんでしょうけれど、監督に期待していたのと違うのとなかなか進まない展開が辛かった。
綺麗にまとめられてはいるけれど、茶化している感も有りノリきれない。
デンゼル・ワシントンが凄く良いのと、飛行機の場面の臨場感が見所。
ネタバレ
ストレスを抱えるとアルコールに手を出さずにはいられない主人公の苦悩が「弱いから」って方向に見えてしまい、本当にイライラしながら観ていたら最後にセフレで同僚のフライトアテンダント女性に罪を着せるのが辛かったから的な展開。
んー、なんか綺麗に締めてるけど、なんかブレてる気がしなくもなくて、感動の後によくよく考えると疑問符が残ってしまいました。
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