見逃していたこの「Turn over ~天使は自転車に乗って~」、ドイツでNIPPON CINEMA AWARDを受賞したという事で凱旋上映されたので早速観て来ました。
★★★★
脇役の演技が下手だとか、相変わらず賀集利樹は笑顔が引きつっているだとかそういう細かいところを突っ込むのはやめて、普段(仕事で)京都に居ても気付かない風情や、京言葉を巧みに使う老夫婦の微笑ましいやりとりに心を奪われました。
こういう夫婦って良いなぁ。
京都の町屋で営まれる老夫婦の単調な生活が妻の病気で一転するところからドラマは始まる。
妻の患った死の病が悪化しはじめた時、夫は一人のマジックが得意な大学院生を連れて来ます。彼の登場で生活に活気が生まれ、妻の顔にも笑顔が戻るが…。
妻の言葉を借りて、“死”という誰しもが避けられない事実がとても前向きに語られている美しい映画でした。
町屋を舞台としているので、神祇装束司の仕事場と夫婦の生活の場が襖一枚で仕切られている。仕事場では頑固で厳しい親方も襖の向うでは妻に頭が上がらない夫になる様子が楽しい。
生と死、若さと老い、伝統的な神祇装束司と最先端のヒトゲノムの研究など、様々なものを対比しながら観る事ができるようになっているのが面白い。
失われつつあるように見えて根強く残っている“京都らしさ”に触れる事が出来ます。
★★★★
脇役の演技が下手だとか、相変わらず賀集利樹は笑顔が引きつっているだとかそういう細かいところを突っ込むのはやめて、普段(仕事で)京都に居ても気付かない風情や、京言葉を巧みに使う老夫婦の微笑ましいやりとりに心を奪われました。
こういう夫婦って良いなぁ。
京都の町屋で営まれる老夫婦の単調な生活が妻の病気で一転するところからドラマは始まる。
妻の患った死の病が悪化しはじめた時、夫は一人のマジックが得意な大学院生を連れて来ます。彼の登場で生活に活気が生まれ、妻の顔にも笑顔が戻るが…。
妻の言葉を借りて、“死”という誰しもが避けられない事実がとても前向きに語られている美しい映画でした。
町屋を舞台としているので、神祇装束司の仕事場と夫婦の生活の場が襖一枚で仕切られている。仕事場では頑固で厳しい親方も襖の向うでは妻に頭が上がらない夫になる様子が楽しい。
生と死、若さと老い、伝統的な神祇装束司と最先端のヒトゲノムの研究など、様々なものを対比しながら観る事ができるようになっているのが面白い。
失われつつあるように見えて根強く残っている“京都らしさ”に触れる事が出来ます。