ＮＡＮＡ２

宮崎あおいが降板したなんて全く知らないまま『ＮＡＮＡ２』を観てきました。
前作は「どうせ少女漫画」と話題に乗り遅れてしまい、劇場で観ていなかったので直前にＤＶＤで予習してから観たんですが…。
★★

前作はＤＶＤで予習。
続くと分かって観ていたので結構楽しめました。

今回宮崎あおいが降板した理由はよく知らないけど、代打で“ハチ”に抜擢された市川由衣が可愛そう。
終始宮崎あおい版“ハチ”のモノマネをしているようで、あまりにハマリ役だった宮崎あおいの表情とのギャップから無理矢理な感じがした。
逆に市川由衣らしい演技をさせてあげていれば、もっと面白い続編になったんじゃないかな。
あの瞼を半分しか閉じない魔性の瞬きさえ無ければ。瞼半分しか閉じない人って、裏表が有りそうで怖い印象を持ってしまうのは俺だけ？

他のキャストの交代について、松山ケンイチを失った損失は大きく感じた。
せっかく『DEATH NOTE』で話題性抜群な俳優だし、今回は出番も多かったはずなのに。
松田龍平は浮いてたので元々要らなかった。

中身について全く触れてませんでした。
…正直気に入らない。

なにこの伊藤由菜のあからさまなプロモーション。
前回は上手いやり方で結果伊藤由菜を売り出すのに成功したけど、今回はあからさま過ぎて盛り上がるべきところで引いてしまった。

中島美嘉の楽曲もＴＡＫＵＲＯじゃ華が無くて微妙。あの平坦な曲でブレイクなんて有り得ない。
平坦で長くてせっかくの新宿ロケが間延びのするものに感じた。
前作でＨＹＤＥが提供した曲の方が、断然楽しくて売り出すのには持って来いでしょ。

ほんの少しネタバレ
原作を読んでいると印象が全く違うのかもしれないけど、タクミは少なくともこの映画の中では悪い事してなように見える。
言わなきゃいけない事は前もって言ってあるし、卑怯だなんて感じるポイントが無かった。
タクミが言わなきゃいけない事しっかり言ってるんだから、ハチも本音を言わないと。
“奴は浮気性”っつう前提で周りがハチをそそのかしているようにも見え、どちらに感情移入して良いのかわからない展開。

ノブはノブで全く頼り無いし、結局ブレストの面子に茶々を入れられてハチが振り回されているだけに感じた。

それに対して彼女は抱え込んで一人悩みすぎ。
妄想から出た感情だけぶつけて、本当に考えている事は言わないんじゃ結局抱え込む物が増えるだけでしょう。

こういう抱え込むタイプの子には、心配事吹っかけるよりも完全サポートで相談に乗って、結論を突きつけてやらないとおかしくなってしまうよね。

少女漫画ベースなのを前提に観ても、“男の浮気は当たり前”なところが奇麗事を並べて描かれすぎていて納得いかない。
許しちゃいかんだろう、とりあえずは。
でも、やってもないかもしれない浮気について、他人がとやかく言うのはもっと良くない。
他人のおせっかいばかりしていたら、明日は我が身ですよナナさん。

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