オーガストウォーズ

凄く前評判が良かったので気になっていた『オーガストウォーズ』を観てきました。
★★★★

全然想像していた内容とは違ったけど、予想外の面白さにすっかり熱中して観てしまいました。

母子家庭で妄想がちな息子を一人で育てる母親が、現在付き合っている男性との時間を作る為に軍人の前夫からの誘いについ乗ってしまい、息子をバカンスの間前夫の居る田舎町に送る。
ところが、その地域で戦争が起きそうな情勢になるのだけれど、聞き分けの無い前夫に送り返すよう頼んでも無視されてしまい、慌てて連れ戻しに行くところから物語が回り始める。

あらあらと言う間に戦争に巻き込まれてボロボロになりながらも息子を救いに向かう母親の現実視点と、恐怖に怯えながら助けを待つ息子の妄想によるファンタジックな視点で交互に描かれるところが面白い。

『パシフィック・リム』を彷彿とさせる巨大ロボットのポスターに惑わされますが、妄想がちな息子の目から見た世界はどちらかと言うと同じギレルモ・デル・トロ監督作の『パンズ・ラビリンス』の方を思い出させるから余計に楽しい。
ポスターが『パシフィック・リム』に便乗している訳ではなく、少年の妄想にあのロボットが悪の権化として登場するし、物語を語る上で一番キモになっているので、観終わってからポスターを見直せば感じ方が変わると思います。

長期休みのたびに実家に子供を送りっぱなしで、息子が電話をしてもなかなか出ない母親がごく近い身内にいるので、序盤この母親もそうかと思って観ていただけに、物語が回り始めてから感動しっぱなしでした。

	パンズ・ラビリンス [Blu-ray]
	クリエーター情報なし
	アミューズソフトエンタテインメント