台湾で記録に残る大ヒットをしたのだそうで、「台湾映画=まだまだ微妙」なイメージを払拭する事が出来るかと楽しみに『海角七号 君想う、国境の南』を観てきました。
★★
うーん、まだまだ微妙。
冒頭から脱線しまくりなのに加えて、中華系映画の中で台湾映画にはまだ残る「短いシークエンスでもサービス精神でカットせず詰め込む感」も加わり、主題なはずの統治時代の恋文の物語がいつまで経ってもおざなりのまま、日本人孟女と台湾人青年の全く接点の無いストーリーが飽きてしまう程に長時間展開する。
例えて言うなら、半年クールの連続ドラマのように、第一話と最後の三話の間を当たり障りの無いエピソードで繋いでいる感覚。
酷い言い方をすれば、脱線というよりも間違えた電車に乗ったまま寝てしまい、気づいたら知らない街で引き返すのに一時間かかったみたいな。
時々日本語で語られる昔の恋文の言葉が、親日家が多い台湾の方々の耳に良かったのがヒットした要因なのでは?と思いながら観ていました。
単身台湾に渡って奮闘している日本人孟女のキャラクターが痛すぎて面白く、とてもヒロインとは思えないレベル。
相手の台湾の兄ちゃんも、性格に問題が有り過ぎてカッコよくは無い、絶対に。
そんな二人に接点なんてあるわけもなく、魅力的なとこなんてルックスだけ。
挙句もう無い位に孟女が事あるごと相手構わずブチ切れまくるようになり、「もうこりゃこの二人のラブストーリーはないな」と思ってたら、あり得ないスピードで急接近、キャラクターも急変。もうほんと意味がわからない急接近。
すると延々停滞していたストーリーが急展開して、あっというまにクライマックスへ。
はじめの一時間半イランやん状態ですほんま。
最後は音楽で泣かせようと言う魂胆見え見えなところに、延々三曲もフルで演奏しやがって、ここに来るまで相当時間経ってるのにもうほんま勘弁してくださいw
中君に演技させたらあかんと思う。
台詞もイランけど、バスケットに両手をかけて顔を覗かせるモグワイの如く、甲板から顔を覗かせる中君の表情を見て、必死に爆笑をこらえておりました。
辛口でゴメンナサイ。
本当に。
台湾は大好きです。
ネタバレっつうか
結局、恋文届けるエピソードは本筋と何の関係も無いんよね。
届けたからどうとか一切なくて、メインのエピソードに全く関係無いところで、恋文の中身が映像と言葉で流れ、ばあちゃんが気づく場面で“感動させる”だけ。
孟女とダメ男が酒の勢いでヤッチャったら、突然イイ女とナイスガイに摩り替わって音楽で泣かせる謎の映画でした。
★★
うーん、まだまだ微妙。
冒頭から脱線しまくりなのに加えて、中華系映画の中で台湾映画にはまだ残る「短いシークエンスでもサービス精神でカットせず詰め込む感」も加わり、主題なはずの統治時代の恋文の物語がいつまで経ってもおざなりのまま、日本人孟女と台湾人青年の全く接点の無いストーリーが飽きてしまう程に長時間展開する。
例えて言うなら、半年クールの連続ドラマのように、第一話と最後の三話の間を当たり障りの無いエピソードで繋いでいる感覚。
酷い言い方をすれば、脱線というよりも間違えた電車に乗ったまま寝てしまい、気づいたら知らない街で引き返すのに一時間かかったみたいな。
時々日本語で語られる昔の恋文の言葉が、親日家が多い台湾の方々の耳に良かったのがヒットした要因なのでは?と思いながら観ていました。
単身台湾に渡って奮闘している日本人孟女のキャラクターが痛すぎて面白く、とてもヒロインとは思えないレベル。
相手の台湾の兄ちゃんも、性格に問題が有り過ぎてカッコよくは無い、絶対に。
そんな二人に接点なんてあるわけもなく、魅力的なとこなんてルックスだけ。
挙句もう無い位に孟女が事あるごと相手構わずブチ切れまくるようになり、「もうこりゃこの二人のラブストーリーはないな」と思ってたら、あり得ないスピードで急接近、キャラクターも急変。もうほんと意味がわからない急接近。
すると延々停滞していたストーリーが急展開して、あっというまにクライマックスへ。
はじめの一時間半イランやん状態ですほんま。
最後は音楽で泣かせようと言う魂胆見え見えなところに、延々三曲もフルで演奏しやがって、ここに来るまで相当時間経ってるのにもうほんま勘弁してくださいw
中君に演技させたらあかんと思う。
台詞もイランけど、バスケットに両手をかけて顔を覗かせるモグワイの如く、甲板から顔を覗かせる中君の表情を見て、必死に爆笑をこらえておりました。
辛口でゴメンナサイ。
本当に。
台湾は大好きです。
ネタバレっつうか
結局、恋文届けるエピソードは本筋と何の関係も無いんよね。
届けたからどうとか一切なくて、メインのエピソードに全く関係無いところで、恋文の中身が映像と言葉で流れ、ばあちゃんが気づく場面で“感動させる”だけ。
孟女とダメ男が酒の勢いでヤッチャったら、突然イイ女とナイスガイに摩り替わって音楽で泣かせる謎の映画でした。
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気分害されてたらごめんなさい、全部私の主観です。
台湾映画は近年のものを数えるほどしか観てませんが、そのどれもが微妙な印象でした。
良い映画に巡り会ってないたけかもしれませんね。
文芸作品であっても、青春ものであっても、ハリウッド寄りな手法の映画が好みなもので、ここ十年の世界の映画がみんなハリウッド寄りになって、洗練(何を持って洗練かと言うのも主観によりますが)されてきていることを考えると、台湾映画はまだまだだなぁと感じた次第です。
今の邦画は韓国映画に溝を開けられているとか、そう言うレベルの話です。
なにしろ台湾映画というのは、私は別にくわしいほどでもありませんが、キン・フーから始まって、エドワード・ヤン、ホウ・シャオシェン、柯一正、張毅など1980年代くらいから世界有数のハイレベルを見せましたし、現在はそれほどでもないにしろ、アン・リー、ツァイ・ミンリャンなどが国際的に活躍していることくらいは知っています。とくにエドワード・ヤンの映画なんて、すごいと思うのですが。