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メリダとおそろしの森 3D

2012-07-23 | 劇場映画れびゅー
ピクサー最新作、『メリダとおそろしの森』の字幕版をなんとか見つけて観てきました。
いつも吹き替え版は極力避けてるけど、AKBの吹替えなんて特に観たくない。
★★★

オーソドックスなプリンセス物のお伽話作品は初めてのピクサーに期待しながら鑑賞でしたが、蓋を開けてみるとピクサーというよりもディズニープリンセス物と言ったほうがしっくりくるような内容。
ボルト』以降、ジョン・ラセターがディズニーに協力するようになってからはピクサーからディズニーへの技術供与は相当多くなって、『塔の上のラプンツェル』なんかはディズニーの系譜を完璧に守りつつもCG技術面ではそれまでのディズニーCGアニメから劇的に向上してたし、本作ではもう垣根が無くなったも同然なのかもと感じた。

今回予告編の有った来年公開予定の『モンスターズインク』のビギニング物や、先日ニュースになってた『ファインディング・ニモ』続編製作決定など、ピクサーは『トイ・ストーリー』と『カーズ』以外の過去の遺産についても続編ビジネスに熱心になって行く傾向にある様子。
ディズニーとの差が無くなった今、そうならざるを得ないのかもしれないけれど、本作を観た感想も踏まえてもっともっとピクサーには冒険してもらいたいと感じる。

ピクサーらしさと言えば、キャラクターの基本デザインや動き、ふわふわのパーマ毛の表現なんかに最新CG技術が注がれてる辺りくらいで、過度の感動や子供心を擽るワクワク感は今回無い。
早く動けよとか、気付くやろ的な場面が何度か有ったり、世界観の広がりが妙に狭いのについてもどこかいつものピクサーっぽくなく感じた部分、もっと洗練されてるイメージなんだけどピクサー映画って。
世界観の広がりが狭いように感じた点については、もしかしたら世界をCGで作り上げるのに関して、最近の日本のRPGのように予算の関係で同じ場面の使い場回しで対策しているのかもなんて感じた。
そんな事はしないよね?ピクサーさんは、きっと、そんな手抜きはしない会社であって欲しい。

ジブリに習い最近ラセター絡みの映画には『○○の○○』風な邦題付ける傾向に有って、本作では『おそろしの森』なんて付けて世界観を膨らませているけれど、映画を観てる限り森を“恐ろしい”と強調する必要があるような描写が無い。
そもそも、字幕版で観ていて「おそろしの森」と呼ばれていたような記憶が無い。
たとえあの森がおそろしの森と呼ばれているにせよ、なんでこんな見当はずれな邦題付けたんだろう。



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クリエーター情報なし
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

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