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貞子3D2 (スマ4D版)

2013-09-03 | 劇場映画れびゅー
懲りたくせに、映画好きとしては初のスマホ連動上映を試してみたくて『貞子3D2』のスマ4D版を観てきました。


観るんじゃなかったと思ったくらいに呆れた前作の続きなので覚悟はしていたけど、今回はタイトルが貞子である必要性まで全くゼロの展開が続く中に「貞子のせい」というキーワードで辛うじて続編として成り立っている。
もうね、シリーズで培ってきた貞子のお約束なんて無視のやりたい放題で、『リング』風、『着信アリ』風、『仄暗い水の底から』風のヤケクソパクリ映画と言っても良いくらいに数々のヒット作を上っ面だけ流用した、中身空っぽの映画に仕上がっております。

シークエンスの合間で音と映像で驚かせようとするハリウッドホラーでも最近しなくなったような最悪な作りなところ以外は、きっと子供が観ても全く怖くないので、デートムービーとしてキャーキャー言いながら楽しむにも物足りない。
終盤に差し掛かって盛り上がり始めると、恐怖と言うよりも乾いた笑いを誘う場面が続く。
シュレッダーの場面と、瀬戸康史の叫び声が奇妙だったところはコメディーみたいで笑えたかな。

ただ、今回のこの映画には画期的ともいえる試みがひとつ、これが有るのと無いのとではデートムービーとしての楽しみ方が全く変わると思う。
それが“スマホ連動”のスマ4D版上映。

iPhoneかAndroidに専用アプリをダウンロードして、機内モード+音量最大状態でアプリを立ち上げたまま鑑賞すると、映画の中身と連動して映画の中で電話している人の通話相手の声が音がスマホで聞けたり、映画本編の一歩先を行く仕掛けで驚かせ方をしてくれたりといった仕組みで上映時間中ずっと楽しませてくれます。
どうやら音声に連動してるようなので、マイク穴を塞がないように。
(Android版は、観終わった後もしばらくアプリをバックグランドで立ち上げっぱなしにしておくとさらに良いとの報告有り)
いずれにせよ、映画としては底辺の底辺の内容なので、特に少しでも期待してるホラー映画好きにはお勧めしない。

二作目という事でオリジナル二作目の『らせん』を意識したのか、これ見よがしに螺旋階段の映像が出てきたり、呪われると何故か親切にも腕にらせん状のあざが出来て知らせてくれたりと、小手先も小手先。
これで映画作ろうと思ったその道のプロさん達の気が知れない、と言うか、そもそも真面目に映画作ろうと思って作ってないよねこれ。

ネタバレ
どう見ても子供自身の意思でじゃんじゃん人が死ぬ描写が続いた後で、「この子自身のがやったんじゃない!」と言い始めるクライマックスの進行が狂ってる。



貞子3D貞子の呪い箱 3枚組(本編3D&2D Blu-ray・本編DVD・特典DVD) (4,444セット限定)
クリエーター情報なし
角川書店

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