インファナル・アフェアI 無間道

十年に渡り身分を隠してマフィアを潜入捜査をする警官ヤン(トニー・レオン)。逆に警察に潜り込みマフィア掃討情報を漏らすマフィアの草ラウ(アンディー・ラウ)。警察とマフィアの間で騙し騙されの攻防をする中、警察はヤンの暗躍であと一歩というところまでマフィアを追い詰めるのだけれどラウの情報漏えいでまんまと逃げおおせるマフィア。そうこうする間に組織がお互いにスパイが居ることに気づき、二人共立場が危うくなったところからドラマが動き出す。

原題の「無間道」とは「無間地獄」の意味とオープニングで説明がありますが、まさにこの映画のテーマは「無間地獄」。スパイの道を選んだ瞬間から二人には自分の人生なんて無いに等しく、周囲に居る人は全て敵という虚構の生活を過ごしている。そこから抜け出す術もどんどん失われていくけれどどうする事もできない。そして結末も…

複雑な人間模様をベースにした先の読めないストーリーに加えて、トニー・レオンとスーパースターアンディー・ラウの渾身の演技がすばらしい。感情移入しまくれます。

オススメ度：９７％

アジア中で大ヒット後ハリウッドにリメイク権を買われ、ブラッド・ピッド主演で話が進んでいたはずですが早々に降板。初回生産分のDVDにはハリウッド版はブラッド・ピットとしっかり書かれています。でもはっきり製作も決まっていない映画を宣伝に使うのはどうかと思います。
先ごろ新キャストとしてトニー・レオンの役にレオナルド・ディカプリオ、アンディー・ラウの役はマット・デーモンと発表されました…。これは先入観捨てて観ないとかなり違和感ありそうですね(笑)

実はこの映画、構想段階から三部作で既に第二部「インファナル・アフェアII 無間序曲」は日本でも上映済み。劇場では見逃しましたが、これは第一部の導入部分で若かりし頃のヤンとラウがそれぞれ潜入の道を決めた辺りから第一部の本編に至るまでの間の話。つまり過去のエピソードにあたるらしい。第一部でも若い頃の役を演じていたショーン・ユーとエディソン・チャンがそれぞれ演じています。
第三部「インファナル・アフェアIII 終極無間」はGWの上映予定で、第二部から第一部に繋がる話と第一部以降の話が描かれる予定とのこと。

そーれりぽーと：「インファナル・アフェアII 終極無間」の記事はこちら

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