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青天の霹靂

2014-05-29 | 劇場映画れびゅー
芸人が監督した映画にはいつもあんまり気が乗らないのだけど、予告編を見る限りは面白そうだったので『青天の霹靂』を観てきました。
★★

演出は荒削りだけど、初監督作にしてはスピード感のあるカメラワークや、派手なエフェクト、金のかかった1973年を再現したセットでメジャー映画に仕上がっていて、監督本人以上にプロダクションの意気込みを感じる。
スタッフや役者にも助けられて本人の力量を感じられない映画になっているので、もっと素な劇団ひとり監督作で勝負して欲しかった。
その場合は俺は観なかったかもしれないけど。

丁度俺が生まれた年が舞台なので、ノスタルジック以上に赤ん坊の頃ってここまで日本ってまだ発展途上だったっけ?的な、記憶にない日本像を見せ付けられた辺りが面白かった。
俺の記憶にはっきり残っている日本像って、小学校高学年以降で、テクノロジーの進歩やファッション以外はあの頃から日本って止まってる感覚。

物語として、根本的なところでどうも納得の行かないところがいくつかあるので、以降ネタバレで。

ネタバレ
納得のいかないところ
その1:40年前の世界で、40年後には当たり前になっている初歩的なマジックのネタを披露して拍手喝采を受けるペペの神経。開発した先人達に対して何も感じずに舞い上がっている。

その2:そのマジックのネタになっている小道具を、40年前の世界で自作できてしまっている。たいしたマジシャンでもないのに。

その3:過去の両親に対して、相手の気持ちも考えず感情任せで未来の出来事をポロポロ漏らすペペの神経。タイムトラベルものでは一番のタブーでなのに、それで涙を取ろうという基本プロットが企画時点で通ったこの映画の出発点が一番の謎。



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