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ブラック・スワン

2011-05-18 | 劇場映画れびゅー
かなり前から流れている劇場予告編の中身がどんどんネタバレになっていて大丈夫かと心配しながらも、期待しまくってた『ブラック・スワン』を観てきました。
★★★★

いろんな意味でダーレン・アロノフスキー監督作のオイシイ所を凝縮したような映画。

精神的に追い込み過ぎて現実が妄想に侵食されはじめるところは『π』(←ちょっと難し目)。
そこにクスリの快楽、性的描写が加わるところは『レクイエム・フォー・ドリーム』(←傑作)。
異常な執着心と現実逃避で見る荒唐無稽なまでの幻覚は『ファウンテン 永遠につづく愛』(←この映画は唯一ツマラン)。
夢に向かって自分の限界を超えてまで突き進むところは『レスラー』(←これも相当面白い)、みたいな。

いずれも主人公目線の絶望感が増して行く観ていて精神的に病んでしまいそうな映画ばかりですが、この映画ももちろんそんな展開で最後は後ろから突き落としてくれます。
だってダーレン・アロノフスキー監督作だもの。
俺はそんな監督作が大好きだったりします。
特に『レクイエム・フォー・ドリーム』はホラー映画としてもサスペンス映画としても最高峰。

真っ暗なトンネルをやっと抜け出た爽快感を伴うドン底、この監督独特のお約束のクライマックス、よーこんな映画ばっかり撮るわ。
そこが面白いんだけど。

一点不満があるとしたら、予告編でネタバレし過ぎてるところ。

ネタバレ
ジェニファー・コネリーをウナギ女優にした監督、今回はナタリー・ポートマンを自慰女優にしてしまいました。
彼女は『クローサー』でも相当際どい芝居はしてたけど、この映画でひとつまた何か突き抜けた気がする。

万引き女優ウィノナ・ライダーは久しぶりにマトモな役かと思ったら、やっぱりもの凄い事になってしまってショックw
あれってベスの自傷行為じゃなくて、イッちゃってるニナがベスを刺してる間に観た白昼夢やんね、きっと。

最初に挙げた似てる点はもっと細かく挙げていくと結構具体的に符号するところが多いかも。
最後に飛ぶところとかもね。



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (けん)
2011-05-18 10:19:55
TBさせていただきました。
またよろしくです♪
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Unknown (鈴蘭)
2011-05-19 23:06:55
絶賛レビューばかりの映画です。
そして、レビュー読み過ぎで半分以上わかってしまった気が(笑)

しかし、いまだにナタリーがほとんど吹き替えなしで踊ったなどと信じてる人もいて…
バレエを甘く見すぎですよ。

私も明日見に行きます。
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Unknown (おくやぷ)
2011-05-21 10:30:38
こんにちは
以前に何度かハクナマタタというブログからTBさせていただいたのですが、このたび引っ越しまして新ブログas soon asよりTB送らせていただきまました
よろしくお願いします

ニナはいろんな意味でイッっちゃてたと思います
でもラストは満足なんだろうなーと納得しました
返信する
>けんさん (そーれ)
2011-05-28 23:27:42
ありがとうございます!
こちらこそです!
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>鈴蘭さん (そーれ)
2011-05-28 23:30:40
どうもです!
読んじゃダメですw
監督も20%は吹替えって言ってますよねw
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>おくやぶさん (そーれ)
2011-05-28 23:32:01
どうもです!
こちらこそよろしくお願いします。
いろんな意味で『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を思い出すクライマックスでした。
返信する