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パーマネント野ばら

2010-05-25 | 劇場映画れびゅー
西原理恵子原作+吉田大八監督+菅野美穂主演て!
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』を超えるパンチを予感して『パーマネント野ばら』を観てきました。
★★★★

パンチパーマの下品なおばはん共の巣窟となっている美容院「野ばら」さんがあるのは、とある漁師町。
この町はいい年こいて男のケツを追っかけまわしたり、しょーもない男共に振り回されて負けが込んだ女達の吹き溜まりみたいなところ。
パンチパーマのおばはん達は口も性癖もまんまパンチ強すぎるわ、一見フツーに見える若い娘達も波乱に満ちた人生をおくっている。

それに比べりゃ主人公のなおこは、バツイチ子持ちで実家の「野ばら」に帰ってきた程度。
こっそり高校の教師とデキてたり、やる事はやっててそれなりに充実してる??

てなお話なのですが、吉田大八監督の目当ては、おそらく“イタイ女達”をどう痛く描くか。
田舎町ののんびりした空気に似合わず、吹き溜まりの住人達の日常のおもろい事。
相当笑わせてくれた後に驚きのクライマックスでお腹いっぱいになりました。

ネタバレ
「私はまだまだマトモ」なんて心の底で思っていそうだったなおこが実は一番壊れてて、最後はみっちゃんに励まされてる事にも気づかず、みっちゃんが報告に行った「野ばら」さんではみんなが残念顔。
クライマックスシーンの笑顔は娘に向けられたものなのか、幻のカシマしか見えてなかったのか…。

みんなオカシかったってパターンは『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』とも似たような感覚だけど、あっちはオカシイってより全員キ○○イな本谷有希子ワールド全開だった事から考えると、今回は狂気ではなくてハートを感じる映画になっている。

でも本谷ワールドは大好きなので、『来来来来来』辺りをオリジナルキャストでドロッドロの映画に作り上げて頂きたい!

俺的にこの映画で一番おもろかったのは、爺さんを埋めてた一番の勝ち組の婆さんですw
コイン捨てる穴掘ってた時に他の爺さんの骨が出てきたらおもろかったのに。



パーマネント野ばら (新潮文庫)
西原 理恵子
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2 コメント

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Unknown (KLY)
2010-05-25 22:34:14
変な女性たちでしたねぇ。でもそんな人たちがみんななおこのことを解っていながら見守ってるんだと気付いた時に、すっげーイイ奴らに変わりました。
江口陽介に向かってはにかむ菅野美穂ちゃんの可愛いこと!小池栄子はなんだか自分のポジションが確立したかなって思います。
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>KLYさん (そーれ)
2010-05-25 23:19:51
どうもです!
ですです、変にハートウォーミングで、でもやっぱ変なんですけどw
菅野美穂、いつまでもカワイイしオイシイ女優ですよねぇ、出惜しみしてずに永作博美のようにブレイクしてしまわないと、歳食ってチャンス失ってしまったらもったいない!

小池栄子は今度の劇団本谷有希子でもこういうポジションを得てるみたいなんですが、関西では公演しないんですよねぇ。
面白くなってきたのに観れなくて残念です。
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